渓流では川を横断したり、足場の悪い場所を移動することがあるため、ウェーダーの着用が推奨されます。特に靴底がフェルト製のウェーダーは岩場での滑りを防ぐのに効果的です。また、暑い季節であればウェーディングシューズに水に強い素材のゲーターやソックスを組み合わせた「ゲータースタイル」も身軽で涼しく人気があります。

さらに、転倒や落水のリスクも高いため、フローティングベストやグローブ、ヘルメット(帽子)なども着用しましょう。水中からの情報量が増える偏光サングラスも必須級のアイテムです。

その他にあると便利な道具は以下になります。

ハサミ:仕掛け作成に必須
プライヤー:針を外すときなどに便利
ランディングネット:魚をスムーズにキャッチでき、毛鉤を外す際の手間も減る
熊鈴や熊スプレーなど熊対策グッズ:山間部では熊と遭遇する可能性もあるため
フィッシングベルト:移動が多い釣りのため、小物を身につけられるベルトがあると手が塞がらず便利
ビク(魚籠):魚を持ち帰る場合はベルトなどに取り付けられる小型ビクがおすすめ。クーラボックスは車に積んでおこう

テンカラに使う毛鉤(フライ)

テンカラに使う毛鉤は、市販のテンカラ用毛鉤(和式毛鉤)をはじめ、フライフィッシング用の毛鉤や自作の毛鉤など、さまざまなものを使用できます。特にサイズの選び方が重要で、活性が高いときは#12、低いときは#14を基準にするとよいでしょう。解禁当初など低水温で食いが浅い場合は、さらに小さいサイズを試すのも効果的です。

また、毛鉤の素材や針の大きさによって、浮くタイプと沈むタイプがあり、状況に応じた使い分けが有効です。 基本的には沈むタイプを使い、水面直下を狙うことが多いですが、夏場など魚が水面を意識しているときは浮くタイプで流し、逆に活性が低く表層まで追ってこないときは沈下速度の速いタイプを使って深いレンジを狙うという方法もあります。