スピナーはブレード(金属の羽根)が回転することで水流を受け、光や振動によって魚にアピールするルアーです。操作はシンプルで、ただ巻きするだけで十分に効果を発揮するため、初心者にも扱いやすい特徴があります。
重量は3g~5g程度が投げやすく、スプーン同様ボトム付近も狙いやすいので、流れの強い場所や淵、堰堤下の深場などで沈めたい場合にも有効です。

渓流ルアー釣りのコツ
釣りを始める前に覚えておきたいのは、渓流魚は警戒心が強いため、慎重なアプローチが必要だということです。釣り場に入る際はむやみに水際に近づかず、ルアーフィッシングならではの「遠くから狙える」というメリットを活かしてアプローチしましょう。
特に人の出入りが多い渓流では魚の警戒心も高く、無神経に入渓すると、ルアーをキャストしたときにはすでに逃げてしまっていることもあります。まずは立ち位置に気をつけ、距離を取った状態で狙うのが釣果を伸ばすポイントです。
ルアーを通すコースを意識
ルアーをキャストする際は、「上流から下流へ流れるように」投げるのが基本です。これは、渓流魚が流れに逆らって上流を向いて泳いでいるため、自然な動きでアプローチできるからです。一方で、下流から上流に巻いてくるダウンクロスの釣りも、ルアーがよく動くので活性次第では効果的な場合もあります。ただ、ダウンクロスの釣りは、魚の視界に入りやすい立ち位置からキャストすることになるので、より慎重にアプローチしましょう。
ルアーを通すコースとしては、反転流など流れの変化がある場所、落ち込み、複数の流れが交わる地点が狙い目です。また、魚の種類によって好むポイントや泳層(レンジ)が異なるため、ターゲットに応じた攻め方も意識しましょう。ヤマメやアマゴは遊泳力が高く、流れの速い流芯の表層~中層で捕食していることが多いのに対し、イワナは臆病な性格で、流れの緩やかな場所や障害物の影、ボトム付近に潜んでいます。ニジマスは流れの中にもいますが、遊泳力が比較的低いため、緩やかな流れのエリアを重点的に狙うと効果的です。
