ナイロンラインは適度な伸びがあり、魚がルアーを咥えた際の食い込みが良いのが特徴です。特に解禁直後の低水温期など、魚の活性が低く食いが浅い時期には有利に働くことがあります。また、リーダーを結ぶ必要がなく扱いやすいのもメリットです。
しかし、ナイロンラインは吸水性があり劣化しやすく、PEよりも巻き癖がつきやすいため、こまめな巻き替えが必要になります。また、飛距離や感度が必要な場面ではPEに劣るのがデメリットです。
太さは0.8~1号(3~4lb)を基準に、大型狙いの本流釣りなどでは1.5~2号なども使われます。
その他の装備
渓流では川を横切ったり、不安定な足場を移動することがあるため、安全面を考慮してウェーダーの着用が推奨されます。特に靴底がフェルト素材のウェーダーは、滑りやすい岩場でのグリップ力を高めるため、転倒防止に効果的です。
また、気温が高い季節には、ウェーディングシューズと防水性の高いゲーターやソックスを組み合わせた「ゲータースタイル」も人気があります。軽量で動きやすく、通気性にも優れているため、快適に釣りを楽しむことができます。
加えて、渓流では転倒や落水のリスクが伴うため、フローティングベストの着用も重要です。さらに、手の保護やグリップ力向上のためのグローブ、頭部を守る帽子やヘルメットも用意しておくと安心です。水面の反射を抑えて魚の動きを視認しやすくする偏光サングラスも、釣果を上げるための必須アイテムといえます。
他には、以下のようなアイテムを揃えておくと、より快適に釣りが楽しめます。
ハサミ:仕掛けの作成やラインカットに欠かせない必需品。
プライヤー:フックの取り外しや細かな作業に便利。
ランディングネット:魚をスムーズにキャッチでき、リリース時の負担も軽減。
熊鈴・熊スプレー:山間部では熊との遭遇リスクがあるため、対策は必須。
フィッシングベルト:小物類を収納でき、移動中に手が塞がらないので快適。
ビク(魚籠):魚を持ち帰る場合に便利。コンパクトなものを選び、クーラーボックスは車に準備しておくとよい。