上級者向けだが、大アユには九頭竜返し(振り子抜き)を覚えたい。両手で引き抜くため、大型の重いアユの取り込みが楽だ。
九頭竜返し(提供:がまかつフィールドテスター渡邉敦)
九頭竜返しは片手で引き抜くときと逆手。利き手にもよるが、私の場合は右利きなので右手が上で左手がグリップ側。サオを絞るまでは同じで、サオを斜めにして引き抜き、掛かりアユとオトリを自分から遠く離して回し自分の上流に落とす。自分に向かって流れてくるから、オトリの少し上のイトをつかんでタモ入れする。
いきなり25cm以上の大アユで練習するより、数釣りのできる天然ソ上の多い河川で、小型~中型で練習した方がいい。抜きの形を体に染み込ませてからの方が、大アユでの九頭竜返しは成功すると思う。
寄せを覚えよう
大河川のへチや小中河川など、緩い流れに掛かりアユを寄せられる所では、寄せた方が確実に取り込める。基本は、やはり大アユは無理に抜かずに、まずは寄せて取り込めるように焦らず寄せること。
基本は寄せて取り込む(提供:がまかつフィールドテスター渡邉敦)
流れの緩い場所にサオで誘導する。水中イトをつかむと切れてしまう可能性があるので、オトリのハナカンの少し上をつかむようにする。タモを水中に入れ、掛かりアユを取り込む。
アドバイス
大アユに限らず、掛けバリの交換は大事。「まだいいか」「面倒くさい」はダメ。何も釣れなくても最低30分に1回はハリを交換しよう。オトリ交換の際もハリ先を確認。
オトリを触るときは手を冷やしてから触る。追い星のあるアユから釣れるので、白いアユが釣れたら移動の合図。元気なオトリで10分以上掛からないときは、他のポイントを探そう。
<週刊つりニュース中部版がまかつフィールドテスター渡邉敦/TSURINEWS編>