軽いハリや細軸だと、弾かれたり身切れしたりする。太軸の大バリは重量があり4本イカリだとどうしても根掛かりしやすく、オトリの負担が大きくなる。4本イカリより3本イカリがオススメ。1本がしっかり刺さり、キープ力があって根掛かりが少なくて済む。

私はがまかつのT1大鮎要8.5~10号やT1大鮎無双9~10号を3本イカリで使っている。

もうひとつ、大アユにはチラシバリも良い。チラシの方がハリスが長い分、広範囲に攻められて根掛かりも少ない。1本が深く刺さり、確実に取り込める。私はT1要パワーチラシ9号やT1大鮎無双チラシ9~10号を使っている。尺アユが釣れる大河川では、パワー負けしないメガ要10~12号がオススメ。

ポイント選び

大アユに限らず、石色のきれいなポイントはアユが食(は)んでる証拠なので、高台や橋の上から川を見てアユの有無と石色を確認しよう。

SNSやオトリ店などから、この川のどこで大アユが釣れているか、事前に情報を得よう。足元の石に大きな食み跡がある所は、近くに大型が潜んでいる。

大アユのポイントは時期によって違い、8月半ばから9月上旬は最もアユのパワーがある時期。流れが強い急瀬や荒瀬の流芯でも狙える。9月半ば過ぎると、アユも産卵を意識してくるので卵や白子で太る。

流れが速いポイントを攻略

大アユを狙う上で、流れの速いポイントは外せない。そこでオトリを流れの速いポイントに沈めるため、強い味方がオモリと背バリだ。押しの強い大河川の急瀬や荒瀬では、ノーマル仕掛けではオトリが流され沈まないので、背バリやオモリは欠かせない。

まずはオモリから。オモリには丸形や楕円形などさまざまな形があるが、丸形は底取りがしやすく感度は良い。楕円形は沈みがゆっくりで、根掛かりしにくい。私は感度重視で、丸形を好んで使っている。

オモリの使う上で注意することとして、必ずイトを緩めないこと。絶えずイトを張る。私は1~2号をメインに使い、最初はオトリから20cmの所に付ける。押しが強く石が小さい河川でオトリが流される場合、オモリを増やす前にオモリを10cmほどオトリに近づけて、もう一度送り出して様子を見る。