こうしたギャップは、仕事への意欲を低下させ、場合によっては離職につながる可能性も高めます。
同期・同僚など他社に関するショック
周囲との能力の比較や人間関係による大きなストレスも、リアリティショックを引き起こします。
例えば、優秀な同期に囲まれ、自分の能力の低さを感じて自信を失ったり、逆に周囲の能力の低さにがっかりしたりすることがあります。
また、仕事が上手くいかないときに会社からのサポートが不足していると感じることも、大きなショックとなりえます。
さらに、職場でのコミュニケーションがうまくいかず孤立感を感じるなど、人間関係の悩みもリアリティショックの要因の一つです。
評価に関するショック
自分の貢献度に見合った評価や待遇を受けられず大きな不満を感じて、リアリティショックの原因になることがあります。
特に、昇給額が期待を下回ったり、昇進の機会が少なかったりする場合、会社から正当に評価されていないと感じ、モチベーションが低下するケースは少なくありません。
近年は若者の価値観が多様化し、出世に興味を示さない人も増えていると言われていますが、自分の努力が評価に結びつかないと感じれば、誰しも不満を抱くものです。
このような評価に関する不満は、従業員の離職率の上昇や、組織全体の士気低下にもつながる可能性があります。
組織に関するショック
企業のビジョンや将来性に対する期待と、実際の職場での経験とのギャップがあると、従業員に大きなストレスを与えることがあります。
例えば、企業のビジョンに共感して入社したものの、実際の職場ではそのビジョンが実現されていないと感じたり、将来性のある会社だと思っていたのに、実際は成長が鈍化していたりする場合などです。
このようなギャップは、従業員の会社への帰属意識を低下させ、最悪の場合、離職につながる可能性があります。