その時、川辺川最上流域を攻めていた釣友の中澤さんから連絡。「サビのない鮮やかなパーマークのネイティブを手中に収めた」と興奮気味。中澤さんは、この日、山江村の万江川にも入渓したそうだが、河川災害の爪痕が色濃く残り、厳しい釣りを強いられ、魚影も薄かったそうだ。

熊本県内でヤマメを釣るならやはり球磨川水系。特に川辺川は、豊かな自然と変化に富んだ流れが魅力的なフィールドだ。源流から本流まで多様な釣り方が楽しめ、ネイティブの美しい魚体にも心を奪われる。今年も河川工事が多く、濁りや堆積物で釣り場は限定されているものの深みには必ずヤマメが潜んでいる。流れの変化や着き場を見極め、ぜひ挑戦してみてほしい。
渓流ヤマメ釣りアプローチの基本
まず最初に気象を確認し、雨量や増水の有無をチェックしたい。渇水が続いていた中で久しぶりの降雨があり、わずかな濁りが入った「ささ濁り」の状態は魚の活性が上がり絶好のチャンスを意味する。が、渇水で平均水位よりも低い場合、魚の警戒心が強く、厳しい釣りが予想される。
現地に到着したら水温や水面の様子を観察し、ヤマメの動きを見極めることが重要だ。時折、水面に昆虫が飛びかっていたり、ライズが見られることでヤマメの位置や活性が推測できる。近年、河川は災害による影響を受けており、河川工事の影響で濁りやすくなっている。そのため事前に代替となる河川もピックアップして仕掛けや装備を準備しておくとよい。

サオを伸ばして釣りを始める際、焦りを抑え、シビアな魚に対して静かにアプローチし、慎重に近づくことを心がける。
ヤマメは非常に敏感で警戒心が強いため、釣り場では大きな音を立てたり、急に動いたりしないよう注意することが求められる。ポイントに近づく際は、川の中に入る際にも足音や振動が水中に伝わらないように気をつけ、さらに水面に波紋を立てないようにすることが大切だ。