と書いたが、その反面、開催が半年にせまった当時ですら万博を応援しないのは国益の毀損であると書いた。でも、上記のとおりマスコミなどによる国益の棄損はまだ続いているようである。

とはいえ、以前の投稿時に比べれば最近は、関西以外でも人の集まるところなどでポスター等の啓発告知を見かけるようになってきたし、全国ネットのマスコミでも万博に触れる番組は多少増え、まともに応援している番組も出てはきたが、まだまだ万博を茶化すようなものも多いような気がする。静岡でも全国ネットの番組は流れるので、これは私の在地の静岡だけの現象ではないだろう。

少し話は変わるが、先日、ある人と話をしたところ、「あんな税金の無駄遣いはやめるべきだ」「私は絶対に行かない」ということであった。

開催まであと1ヶ月に迫った中で、税金の無駄遣いだからやめよう、といまだにいっている人がいるのには驚いたが、マスコミを見ればさもありなんである。もっと早くならやめられたかもしれないが、すでに辞めるべきタイミングはとっくに過ぎているのに、なぜ気づかないのだろう。

いまさら開催中止となれば後始末にどれだけ税金や民間負担がかかると思っているのだろうか。しかも、世界からの日本の評価ダウンは金額換算などとてもできないのである。

万博に使う金があればもっと他に使えればよかったかもしれないという点では、「維新はなんということをしてくれたのか」と思ったとしても、今やめるとどうなるのだろうか。これまで使った金は返ってくるわけではない(いわゆる埋没費用である)ので、さらに支出が増えたにせよ投資額より少しでも大きい金額が回収できるようにするしかないのである。

「投資額より少しでも大きい金額」と書いたが、3兆円と言われる経済効果を考えれば、直接的な大阪府民の負担・国の負担がこれからさらにいくら増えようと、少なくとも成功すれば日本国全体ではプラスになるのである。