八代亜紀さんの死亡原因となった抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎

八代亜紀さんの死亡原因となった抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎
皮膚筋炎は皮膚や筋肉を攻撃する抗体が原因で発症する自己免疫性の炎症性筋疾患である。発熱や倦怠感などの全身症状、筋力の低下、顔面や体幹、手指に紅斑などの皮膚症状が見られる。間質性肺炎や悪性腫瘍の合併が予後を左右するが、抗MDA5抗体が陽性の場...
アナフィラキシーや心筋炎は、コロナワクチン接種後に見られる重篤な副反応としてよく知られている。38人のなかには、アナフィラキシーによる死亡例が4人、心筋炎による死亡例が2人含まれている(表4)。6人のうち5人は解剖されており、その結果、4人については、死因とワクチン接種には因果関係があると担当医が報告している。しかし、厚生科学審議会副反応検討部会では、6人とも情報不足により評価不能と判定された。

表4 コロナワクチン接種後にみられたアナフィラキシーと心筋炎による死亡事例
これまで、厚生科学審議会副反応検討部会で検討された2,283人のうち、死因がワクチン接種との因果関係が否定できないとして判定(α判定)を受けているのは2人のみであるが、そのうち、1人は、アナフィラキシーによる死亡事例である。
コロナワクチン接種直後のアナフィラキシーによる死亡事例

コロナワクチン接種直後のアナフィラキシーによる死亡事例
愛西市医療事故調査員会の報告書から分かったこと
厚労省が発表する資料によると2023年7月30日の時点で、コロナワクチン接種後の死亡事例は2,251人あるが、ワクチン接種と死亡との因果関係が否定できないとして判定を受けたのは2人にすぎ...
地元自治体が立ちあげた事故調査委員会は、患者安全推進部教授、救急医学教授、循環器内科教授、弁護士など6人の専門家で構成され、10回の専門家会議、3回の関係者ヒアリングさらに現地調査を含めた微に入り細を穿ったもので、報告書は74ページに及ぶ。