自治体や委託業者のミス、サイバー攻撃などで免許情報が漏洩する可能性があります。また、紛失・盗難で悪用されるリスクも。定額カルモくんの調査によれば、マイナ免許証のデメリットとして情報漏洩・悪用のリスクを挙げる方が最も多く約30%、次いで紛失時の手間を心配する方が約24%でした。

なお、マイナンバーカードにはプライバシー性の高い情報は記録されないといわれています。

取得・更新手続きに手間がかかる

マイナンバーカードを持っていない場合、マイナンバーカード発行の手続きから行う必要があります。また、マイナンバーカードと運転免許証を一体化しても、有効期間が異なる場合はそれぞれに更新手続きをしなければなりません。1枚になっても手間は省略できない点に注意しましょう。

紛失時の再発行に時間がかかり、運転できない期間が長い

マイナ免許証を紛失した場合、自治体にてマイナンバーカードを再発行したうえで、警察署や運転免許センターで再度マイナ免許証取得の手続きが必要です。マイナンバーカードの再発行には1ヵ月程度かかるケースもあり、そのあいだは運転できません。

ただし、従来の免許証の再発行であれば即日で可能なので、マイナンバーカードの再発行と免許情報の紐付けを待つ期間は従来の免許証を持つという方法もあります。

運転免許の有効期間や種類を確認しにくい

免許情報はICチップに記録されるだけで、マイナンバーカードを見ただけでは運転免許の有効期間や種類を確認できません。また、見た目では免許所持の証明ができないので、運転免許証の提示が求められる場面で不便に感じることもあるでしょう。

マイナ免許証を持つべき?免許証の3つの持ち方徹底比較

免許証の持ち方3つの違いがわかるようにまとめた表。マイナ免許証のみ持つ場合、マイナ免許証と従来の免許証の両方を持つ場合、従来の免許証のみ持つ場合で、免許証の新規取得や更新の手数料や住所変更等の手続きなどが異なることを表している

メリットの多いマイナ免許証ですが、知っておきたい注意点が多いのも事実です。そこで、従来の免許証と何が異なるのか、上の表で免許証の持ち方3つそれぞれの特徴を比較してみましょう。

マイナ免許証を持つと、手数料や更新手続き、オンライン講習など優遇される点が多い一方で、再発行の手続きに手間や時間がかかることがわかります。