マイナンバーカードと運転免許証の一体化の仕組みを解説した図。マイナンバーカードのICチップに、マイナ免許証の番号や有効期間、免許の種類、顔写真などの情報を記録することで、マイナンバーカードがマイナ免許証として利用可能になる。ただし、マイナンバーカードの券面に有効期間や免許の種類などの情報が記載されるわけではない点に注意が必要

マイナ免許証とは、運転免許の情報をマイナンバーカードに記録して一体化したものです。取得すれば、マイナンバーカードが運転免許証と同じ効力を持ちます。

記録される情報は、免許の有効期間や種類など。しかし、ICチップに登録されるだけなので、券面への記載はなくマイナンバーカードの見た目に変化はありません。

マイナ免許証は、従来の免許証に比べて費用や手続きの負担が軽くなるのが特徴です。メリットとデメリットを比べて、自分に合う持ち方を検討してみましょう。

マイナ免許証のメリット

マイナ免許証のおもなメリット4つをまとめた画像

マイナ免許証には、おもに4つのメリットがあります。

従来の免許証を携帯しなくていい

免許情報が記録されているため、マイナンバーカードを所持しているだけで運転が可能。従来の免許証は持ち歩かなくてもよくなります。

免許更新の講習をオンラインで受けられる

これまで一部地域を除いて対面での講習が一般的でしたが、オンラインでの受講が選択可能に*。好きな場所でいつでも受講できるので、移動や待機にかかる時間を短縮できます。ただし、適正検査や写真撮影のために警察署や運転免許センターに足を運ぶ必要がある点に注意しましょう。

*優良・一般運転者の場合

新規取得・更新などの手数料が安い

従来の免許証を持たずにマイナ免許証のみを持つ場合、情報が集約されるので運転免許証の新規取得と更新のいずれも手数料が安くなります。また、通常500円以上かかる講習手数料もオンライン受講を選択できれば200円で済みます

住所や氏名等の変更手続きが楽

マイナ免許証のみを持つ場合、自治体への届出で運転免許の住所、氏名等の変更手続きができるワンストップサービスを利用できます。従来の免許証の変更手続きに必要な警察署等への届出が不要になります。

マイナ免許証のデメリット

マイナ免許証のおもなデメリット4つをまとめた画像

マイナ免許証の運用に際しては、おもに以下の4つのデメリットが危惧されています。加えて、カーシェアリングやレンタカーの利用時や国外運転免許証の申請時など、従来の免許証が必要となる場面もある点に留意しましょう。

情報漏洩や悪用のリスクがある