冷却装置などの設備が充実しているのも水族館の強みですよね。オオカワリギンチャクも温度の変化を感じれば繁殖をするのでしょうか。気になりますね。
みなべの群生地は再生するのか?
──自分で潜って見た光景と過去の光景のギャップに悲しい気持ちになった群生地。またみなべのオオカワリギンチャクは群生地を作ってくれるでしょうか。
担当飼育員Aさん「15年ほど前から個体数の減少が問題となりましたが、その後保護活動が進んだため、現在は小型の個体が多数確認できるそうです。一応、イソギンチャクの種類によっては自分で分裂するものもあるのですが、展示水槽内で飼育している限りは、オオカワリギンチャク自らでの分裂は確認しておりません。今回みなべでは、小型の個体が増えたということですので、繁殖したのではないかと思います。成長が遅いので時間はかかると思いますが、以前のように立派な光景が見られるようになるとよいですね」
現在は小型の個体が多数確認できるようになったとは嬉しい情報です。
飼育している方へ
最後に、オオカワリギンチャクを飼育をしている方へメッセージをいただきました。
担当飼育員Aさん「インターネット等でも販売されていますが、そこでも注意書きがあるように、高温に弱い生き物です。飼育する場合はきちんとした設備を用意し、責任をもって飼育するようにしてください」
お忙しい中、丁寧にご対応いただきありがとうございました。このまま保護し続ければ、またオオカワリギンチャクの群生地が再生するかもしれないという希望の光が見えました。
京都大学白浜水族館に行ってみよう
希少で神秘的なオオカワリギンチャクについて、水族館の飼育員さんの話も交えて紹介してきました。
京都大学白浜水族館でなら一般の方も目にするチャンスがあります。この記事を読まれた方はぜひ京都大学白浜水族館さんへ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
<keiko/サカナトライター>