注意点としては、テンヤの軸に対してイワシがまっすぐになるようにすること。イワシが傾いたりズレたりすると、誘い上げたりただ巻きの途中でぐるぐる回転してしまう。こうなればまずアタリは出なくなる。
アタリを見極める
さて、いよいよ実釣だ。できれば釣行前夜に2~3個のテンヤにイワシをセットしておくと、現場に着いてスナップにテンヤを付けるだけなので、すぐに釣りを開始しやすい。
船長の「水深〇m、底から〇mまで探って」という指示が出たら、早速テンヤを投下。底に着いたらまず3mほどただ巻きしてから誘いに入る。誘いはチョンチョンよ小刻みにシャクリを2~3回入れて止める。あるいはゆっくりただ巻きして2~3秒ステイ。これの繰り返しだ。
手巻きリールでカウンターがないときは、PEラインの色を見て船長の指示するタナまで探ってくる。
アタリはふわっと触るようなものから、コツンとつつくようなものまでさまざま。問題はアワセのタイミング。最初にぶつかる壁がここだ。
コツコツとつつくようなアタリはスルーしてそのまま誘い続け、ゴツッと押さえ込むようなアタリでアワせるのが正解。ただあくまでこれは教科書通りのアワせ方で、いきなりゴンッと押さえ込んで掛かっていたり、コツコツが延々と続いて上げたらエサがほとんどなくなっていた……なんてこともある。
アワセを確実に
最初は掛からなくて悶絶すると思う。大いに悩むと思う。だが、何匹か釣っていくうちに、アワセのタイミングが分かってくる。
大事なのはアタリがなくなったとき。さっきまでアタってたのに、止まった……というときは必ず上げてエサをチェックしよう。イワシがズレていたりボロボロにされたりしたら、すぐに交換だ。
ひとついえるのは持ち上げるアタリは、大型が多い。イカメタルとしたことがある人は分かると思うが、テンションが抜けて穂先が持ち上がるのはイカならスッテ、タチウオならテンヤをくわえて上方へ泳ぐから。ミチイトのテンションが抜けるので、穂先が持ち上がるのだ。これは必ず即アワセしよう。