深川付近の堀は干満の差が大きく、魚の溜まり場が干潮時、満潮時で変わる。魚影を見て判断するなり、仕掛けを入れる場所を変えてアタリの出る場所を探すことが必要。
夏はアタリが明瞭に出ることが多いので、小さめのエサを使っている時は即アワセ、秋から冬に向かって大きめのエサを使っている時なら、竿先が引き込まれるくらいまで待ってから聞きアワせる。
豊島橋での実釣
8月3日(土)の大潮の日は、先日のゲリラ豪雨で小名木川水系に悪水が入り、たくさんの魚が死んだと聞いた。そこで、ほかの河川から悪水が入りにくい中の堀川を釣り場に決めた。
水深が浅い釣り場なので、干潮を3時間過ぎた14時ごろ大島川西支川の首都高速9号線の高架下に掛かる元木橋の北西側遊歩道に到着。橋際のワンドから川を観察すると、7~8cm級ハゼが数尾護岸に張り付いている。これを見て酸欠状態を察知し、豊島橋へ向かった。
地元の釣り人が1人いたので釣況を伺うと「緑橋のほうで20尾程度釣ったがイマイチ。こちらへ移動してくると、40尾程度追加できました」とのこと。この釣り場が、ほかで悪水が出た時に強い釣り場であることを再び確信。あいさつをして隣に入れさせて頂いた。
順調にヒット
14時半、天ビン仕掛けに青イソメを長さ約3cmに切って通し刺し。投げ釣り禁止の看板に従い、橋直下へ仕掛けを落とす。すると、すぐにアタリが出た。8号のハリには掛からないサイズのハゼが多い時期であることはわかっていたが「もったいない精神」で使いかけの仕掛けを使っていた。
先の釣り人は、全長1m程度の手元が竹で穂先が極細い竿で、小エビをエサに調子よく掛けている。コツを伺うととても親切に教えてくれた。
地元深川在住の町田さんで、竿は師匠の手作りの一品とのこと。「私も釣りを始めたころは天ビン仕掛けだったが、師匠に中通しオモリを使った仕掛けと小エビのエサを使った釣り方を教わってからハゼ釣りの世界が変わりました。やってみますか」と言って仕掛けをセットしてくれ、使っている小エビも分けてくれた。