普通(自然)のメダカはどこにいるのかという好奇心から始めた自由研究。結果として、自然界が壊されていることが知識的にも体感的にもわかる自由研究になりました。

当時の自分としては、とても複雑な気分でした。かなり早い段階で色んな釣りを体験し、様々な魚を釣ってきました。その中にはブラックバス、ブルーギルといった外来種もいます。

それだけでなく、普段から目にする魚も外来種に含まれていることを図鑑で知った時はものすごく驚いた記憶があります。ニジマス、タイリクバラタナゴ、ハクレン、ソウギョ、アオウオ、そして何気なく川や水路で見るコイなど。釣って喜んだ魚が外来種で、本来ある環境を危機的状況へと変える要因があると考えた時、モヤモヤが止まらなくなりました。

自由研究で新たな問題に気づけた

その日から魚たちに対する考えが変わり、釣れたら喜んでいいのかどうかが分からなくなった時も多々ありました。

外来種だけでなく、土地開発や農薬問題などで魚の居場所が奪われることに自分はどうすることもできず、一人悶々としていました。この問題を解決するにはどうすればいいか、当時小学生だった自分にはあまりにも難しい問題すぎて答えを出すことはできませんでした。

今でもはっきりとした答えはないですが、まずは人間が少しずつ変わるのがいいのではと思います。人間中心に物事を考えていることがそもそも違い、本気でこうした問題を解決するには人間を最優先にしないことから始める。

そうしない限り、このような問題は解決できないのではと今の自分を思います。みなさんはどう感じているでしょうか。今回の話が参考になりましたら幸いです。

<泉陽登/TSURINEWSライター>