その場所は今でもお世話になっている釣り場で、今も変わらずその生態系を保っている貴重な場所です。

何故いなかったのか

メダカを見つけられて満足な自分でしたが親から、「なんでメダカが全然見つからなかったのか調べてまとめた方がいい」と言われまとめることに。自由研究は宿題なので、心配していてくれていたのでしょうが、正直かなり面倒がっていた記憶があります。そんな自分を、親がなだめながら一緒に作業してくれたことを今でも覚えています。

最初にまとめたのは今でも問題の外来種。外来種として真っ先に思いつくのはブラックバスやブルーギルといった魚でしょう。しかし、外来種が問題視されるのは、在来種の食物や生存空間を奪うことです。

そのため、カダヤシといった小魚でも環境に影響を及ぼしてしまう恐れがあります。在来種の危機的状況は今でも変わらず、対策が進んでいないのも事実。この問題が解決するのは当分先になりそう……。

土地開発と農薬にも原因があるかも

次は土地問題。メダカがいなかった水路はコンクリートで整備された場所で、メダカが生息するために必要な水生植物がない状態でした。現代の河川では、コンクリートで整備されていたとしても、植物が生い茂る場所はあります。そのため、メダカにとっては何もないよりかは幾分マシでしょうが、最適な環境とは言い難い状況です。

釣り好きが実際に行った夏休みの自由研究【自然界にメダカはいないのか探してみた】コンクリート護岸はメダカが住みにくい(提供:TSURINEWSライター・泉陽登)

そして、家族が調べてくれた中に農薬問題がありました。農薬を使用することで、水に薬が溶けてその成分が生き物を死滅させるといったものでした。探した場所には、メダカでなくとも魚はいたため、メダカがいない原因としてみるには可能性的は低かったですが、一応書くことに。

メダカがいなかった原因として、外来種、土地開発、農薬と3つの原因についてまとめた形で自由研究は終わりました。今思えばこれらの問題は全て人為的なものだと考えられること。問題提起しても、その原因の根本には“人間”が関わっていることは、現代でも同じことが言えます。

当時の自分が感じたこと