当時はまだまだインスタントカメラが主流の時代。そんなカメラにはズーム機能など皆無だ。さらに、40枚程度という枚数制限まである。出来るだけ無駄にしないよう慎重に撮影したはずが、よく判らない写真が多数出てしまったのはご愛敬。

釣りをしながら夏休み自由研究のススメ:近所の川を徹底調査したら市から特別表彰された当時スマホがあったなら……!(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

また、自宅でセミを撮影しようとして失敗、セミが部屋の中を飛び回って家族に怒られる……なんて事もあったが、今ではいい思い出だ。

時間が無い!

採集に夏休みの1/3程度を費やしてしまったため、実際に模造紙に書き始めたのはお盆を過ぎてから。とにかく時間が足りず、最後まで書き上げるのに大変苦労した。最後の方は正直、辛くて半泣き状態だった……。

展示されて表彰された

こうして苦労して作り上げた作品は、学校で一躍話題となった。その後、博物館で展示してもらう事が決まったので、その流れも書いていこうと思う。

完成は登校初日の朝

夏休み最終日の朝、モンキアゲハの標本を貼る予定の空間だけがポッカリ空白状態。だが、家族と出かける予定だった親友から電話があり、「絶対に採ってくる、明日学校で!」と約束してくれた。こうして迎えた夏休み明け初日の朝、ドキドキしながら学校へ向かうと、一足早く着いていた親友の手にはモンキアゲハの標本が!!前日、見事捕獲して標本にし、約束通り持ってきてくれたのだ。本当にギリギリだったが、授業の前に急いで作業を行い、見事に完成を迎えた。

体育館で展示されて話題に

筆者の通う小学校では、夏休み明け初日に体育館へと向かい、夏休みの自由研究を提出。その後数日間展示するという決まりがあった。筆者たちの作品も展示された結果、あまりの大作に人だかりができたのだ。これが大変嬉しかったのを今でハッキリと覚えている。

学校から博物館へ

作品の出来の良さと、この人だかりを目撃した先生方の計らいで、急遽博物館の関係者へ連絡が行ったのだが、とんとん拍子に話が進み、週末には博物館での展示が決まった。その後、市から特別表彰を受け取ることになった。正直後半は二人で半泣きになりながら必死に完成させたのだが、全てが報われた瞬間だ。

自由研究は楽しみながら!