だが、雨後の増水時だけ釣れるギギは雨が降るのを辛抱強く待つ必要があったし、個体数が圧倒的に少ないウグイやカガミゴイは自分たちが行けるギリギリの範囲まで自転車を走らせて探すなど、大変苦労した記憶がある。最終的にウグイとウナギの2種は期間内に釣れてくれず、その事実を記載するのが大変悔しかったのを今でもよく覚えている。

ガサガサとビンドウで小型魚を!

タイリクバラタナゴやカワヨシノボリといった小型魚はガサガサで捕獲した他、モツゴやメダカ等はビンドウで捕獲。同時に、ミズカマキリやトンボ類のヤゴ、タイコウチやコオイムシといった水生昆虫も網に入り、実に楽しい採集となった。

釣りをしながら夏休み自由研究のススメ:近所の川を徹底調査したら市から特別表彰された今となっては貴重なメダカ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

トラブルもあった

一見順調に見える活動だが、勿論トラブルはつきものだ。ガサガサに夢中になっていた筆者は川底の石に滑って転倒、履いていたサンダルの片方が脱げてしまい、あっという間に流されてしまった。

釣りをしながら夏休み自由研究のススメ:近所の川を徹底調査したら市から特別表彰された80cmクラスの鯉(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

また、63cmの大鯰を釣った際は、目測を誤った結果、取り込み時に愛用の2.4mのボート竿をへし折られてしまったりもした。さらに、取り込みやすい40cm程度の鯉を狙っていたらまさかの80cmクラスが掛かり、5号のラインをブチ切られてしまったのも、今ではいい思い出だ。

ちなみに冬休み開けにメータークラスを釣ってリベンジを達成したり、大学生になってから再度親友とその場所を訪れ、改めて鯉を釣ったりもした。

模造紙に作成していく

捕獲・採集は実に楽しかったのだが、この研究はここからが本番。部屋に籠って行うこの作業が実に大変だった。

模造紙に絵を描いていく

まずは川の見取り図や鳥の絵、捕獲道具などを描いていくわけだが、あいにく二人とも絵があまり得意ではなかったため、お互いの姉にアドバイスを貰いながら、それぞれ自分の担当を記入していった。文章を書くのは二人とも得意だったのだが、思いが強すぎたのか、文章が長くなりすぎないように纏めるのが大変だった。

写真がイマイチだった