プラチナカードを選ぶときの基準の一つとしたいのが、付帯保険の充実度だ。年会費が比較的高価に設定されているステータスカードだけあって、充実度は補償金額ばかりではなく、家族特約の有無やどこまでが補償対象になるかというところも検討したい。
付帯保険の充実度をどのように判断するか
プラチナカードの年会費は一般的に高額なことが多いため、特典やサービス、付帯保険の内容が年会費相当なのかどうかも気になる。
付帯保険の充実度は補償金額だけでなく適用条件や適用範囲も含め総合的に判断した方がよいだろう。
例えば、旅行傷害保険ではカードで旅行代金を支払ったかどうかにかかわらず保険が付帯する自動付帯なのか、それともカードで支払ったときだけ付帯する利用付帯か。そして家族にも保険が適用される家族特約の有無なども判断材料となる。
そこでプラチナカードでも人気が高いクレジットカード5種をピックアップし、その付帯保険を具体的に比較してみよう。
【人気のプラチナカードを比較】
カード名 | JCBプラチナ | MUFGカード・ プラチナ・アメリカン・ エキスプレス・カード |
三井住友カード プラチナ |
セゾンプラチナ・ アメリカン・ エキスプレス・カード |
アメリカン・ エキスプレス・ プラチナ・カード |
---|---|---|---|---|---|
デザイン | |||||
年会費 | 27,500円 | 22,000円 | 55,000円 | 22,000円 | 143,000円 |
通常還元率 | 0.5% | 0.2% | 0.5% | 0.75% | 1.0% |
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「JCBプラチナ」――旅行傷害保険は海外・国内ともに自動付帯
JCBプラチナの年会費は2万5,000円(税別)。旅行傷害保険は自動付帯で、海外・国内とも最高1億円。海外旅行傷害保険には家族特約もついていて、家族は最高1,000万円まで補償される。
そのほか、海外・国内航空機遅延保険(乗継遅延費用保険金、出航遅延費用等保険金、寄託手荷物遅延費用保険金、寄託手荷物紛失費用保険金)、500万円までのショッピング保険も付帯する。
「エポスプラチナカード」――付帯している家族特約は最高2,000万円まで補償
エポスプラチナカードの年会費は3万円(税込)。ただしカード発行会社からのインビテーション(招待)による入会、あるいは年間利用金額が100万円以上となった場合は2万円(税込)。
旅行傷害保険は海外・国内ともに最高1億円で、海外は自動付帯、国内は利用付帯。
また、海外・国内とも家族特約がついている(家族は最高2,000万円)。なお海外旅行傷害保険には、最高1億円の個人賠償責任補償、航空機遅延費用等補償、航空機寄託手荷物遅延等補償も含まれる。ショッピング保険は付帯しない。
「MUFGカード・プラチナ・アメックス」――犯罪被害傷害保険なども自動付帯
MUFGカード・プラチナ・アメックス(MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード)の年会費は2万円(税別)。海外旅行傷害保険は自動付帯分が最高5,000万円、利用付帯分が最高5,000万円になり合計で最高1億円。
一方、国内旅行傷害保険は自動付帯で最高5,000万円。海外・国内とも家族特約がつく(海外は利用付帯で最高1,000万円、国内は自動付帯で最高1,000万円)。
そのほか、海外・国内航空機遅延保険(乗継遅延費用保険、出航遅延費用等保険、寄託手荷物遅延費用保険、寄託手荷物紛失費用保険)、300万円までのショッピング保険も付帯する。
また、ほかであまり見ない保険として、第三者の故意による加害行為やひき逃げによる死亡やケガに対して最高1,000万円の補償がつく犯罪被害傷害保険も自動付帯する。
「三井住友カード プラチナ」――500万円までのショッピング保険など充実の内容
三井住友カード プラチナの年会費は5万円(税別)。旅行傷害保険は自動付帯となり海外・国内とも最高1億円。海外旅行傷害保険には家族特約もついている(家族は最高1,000万円)。
そのほか、海外は自動付帯、国内は利用付帯で、乗継遅延費用、出航遅延・欠航・搭乗不能費用、手荷物遅延費用、手荷物紛失費用が補償され、500万円までのショッピング保険も付帯する。
>>>「三井住友カード プラチナ」の詳細を見る(公式サイトへ)
「アメックス・プラチナカード」――スポーツでのケガや家電の補償まで
アメックス・プラチナカード(アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード)の年会費は13万円(税別)。旅行傷害保険は海外・国内とも利用付帯で最高1億円だが、カードで支払っていない場合、海外は最高5,000万円、国内は保険適用外となる。なお、海外・国内とも自動付帯で家族特約がついている(家族は最高1,000万円)。
そのほか、海外・航空機遅延保険(乗継遅延費用保険、出航遅延、欠航、搭乗不可費用等保険、寄託手荷物遅延費用保険、寄託手荷物紛失費用保険)、最高1億円の個人賠償責任保険、500万円までのショッピング保険も付帯する。
さらに、多様な保険が付帯する。
- スポーツ中のケガなどを補償する「ゴルフ・スキー・テニス保険」
- 購入店が返品を受け付けない場合に購入金額を返金する「リターン・プロテクション」。
- 急な出張で旅行に行けなくなった場合、あるいは、病気・ケガの入院でコンサートに行けなくなった場合などにキャンセル費用などを補償する「キャンセル・プロテクション」。
所有する電化製品やパソコン、カメラなどが破損した場合、購入金額の50~100%が補償される「ホームウェア・プロテクション」
などだ。
>>>「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」の詳細を見る(公式サイトへ)
海外・国内保険だけではない付帯保険の数々
プラチナカードの多くには旅行傷害保険のほか、航空便遅延補償やショッピング保険も付帯するが、そのほかの保険も付帯するカードもある。自分にとって必要な付帯保険や条件、家族などライフスタイルにあったカードを選ぶのがいいだろう。
文・モリソウイチロウ(ライター)
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