JALのクレジットカードの中でもゴールドカードは種類が多く、どれを選んだらいいか迷ってしまいがち。そこでJALゴールドカードのサービスや特典を比較して、どのカードを選べばいいかわかりやすく解説する。
JALのマイルを貯めるならJALカードを検討したい
マイルを効率よく貯めるのなら、フライトだけでなくクレジット利用でもマイルが貯まる航空会社のクレジットカードを持つといい。
JALカードには大きく4つの種別があり、普通カード→CLUB-Aカード→CLUB-Aゴールドカード→プラチナの順にグレードが高くなる。そしてグレードごとに複数の種類のカードが用意されている。
普通カードはフライトでもクレジット利用でもマイルが貯まるカード。CLUB-Aカードは普通カードよりもフライトマイルを貯めやすく付帯保険も充実したカード。
CLUB-Aゴールドカードはクレジット利用マイルがさらに貯めやすくなり、空港ラウンジサービスも付帯する。プラチナはゴールドの特典に加え、プライオリティ・パスが無料で利用でき、ゴールドグレードにふさわしいサービスを受けられる。
JALカードの4つのグレードを踏まえつつ、年会費とサービス内容のバランスのよいCLUB-Aゴールドカードについて紹介しよう。
なお、JALカード公式サイトでは、JALダイナースカードはCLUB-Aゴールドカードのカテゴリーに位置づけられているが、年会費が3万240円(税込)と高く、サービス内容もプラチナ相当であるためここでは紹介しない。
JALゴールドカードと普通カードの獲得マイルを比較
JALカードのメリットは何といってもマイルが貯まりやすいことにあるが、普通カードとCLUB-Aゴールドカードのマイルの貯まり方を比べた。
JALカード(普通カード)のマイルの貯まり方
- 入会後の初回搭乗でもらえる「入会搭乗ボーナス」は1,000マイル
- 入会搭乗ボーナス獲得の翌年以降に毎年初回の搭乗でもらえるボーナスは1,000マイル
- 搭乗ごとのボーナスとしてフライトマイル10%プラス
- クレジット利用で貯まるショッピングマイルが200円→1マイル。ただし、ショッピングマイル・プレミアム(年会費3,240円・税込)に入会すると100円→1マイル
CLUB-Aゴールドカードのマイルの貯まり方
- 入会後の初回搭乗でもらえる「入会搭乗ボーナス」は5,000マイル
- 入会搭乗ボーナス獲得の翌年以降に毎年初回の搭乗でもらえるボーナスは2,000マイル
- 搭乗ごとのボーナスとしてフライトマイル25%プラス
ショッピングマイル・プレミアムの年会費が無料で、クレジット利用で貯まるショッピングマイルは100円→1マイル
これを見れば、CLUB-Aゴールドカードは普通カードと比べて圧倒的にマイルが貯まりやすいことがわかる。
CLUB-Aゴールドカードに共通するサービス・特典について
空港ラウンジ無料利用
国内主要空港とハワイ・ホノルル空港のラウンジを無料で利用可能。
JALビジネスクラス・チェックイン
エコノミークラス利用時でもJALビジネスクラス・チェックインカウンターを利用できる。
機内販売割、国内空港店舗、空港免税店での割引
JAL/JTA機内販売商品が10%割引になるほか、国内空港店舗や空港免税店でも割引が適用される。
ホテルニッコー&JALシティ、JALパックの割引
ホテルニッコーやJALシティでお得な宿泊プランや特典を受けられるほか、JALパックの国内・海外パッケージツアーが最大5%の割引になる。
旅行傷害保険
JAL・JCBカードとJALカードOPクレジットには最高1億円の海外旅行傷害保険が付帯。この保険には家族も補償を受けられる家族特約が付帯し、家族特約対象者は最高1,000万円の補償。それ以外のカードには最高5,000万円の海外旅行傷害保険が付帯し、家族特約対象者は最高1,000万円の補償。
国内旅行傷害保険に関しては最高5,000万円の補償となり、アメックス(アメリカン・エキスプレス)ブランドのカードにのみ最高1,000万円の家族特約が付帯する。
各種CLUB-Aゴールドカードの特徴と種類を比較
CLUB-Aゴールドカードの年会費は1万7,280円(税込)、家族カードは8,640円(税込)だが、JALカードSuicaとアメックスのみ2万520円(税込)、家族カードは8,640円(税込)となる。
「JALカードSuica(JCB)」「JALカード TOKYU POINT ClubQ(MasterCard/Visa)」「JALカードOPクレジット(JCB)」
これら3つのカードの特徴は、航空会社系クレジットカードであると同時に鉄道系クレジットカードでもあることだ。簡単に言えば空の移動でも陸の移動でもマイルやポイントが貯まる。なお、JALカードSuicaにはSuica機能も付いていてSuicaを電子マネーとしての支払いにも使える。
3つの選び方だが、一番よく使う鉄道路線がJR東日本ならJALカードSuica、東急線ならJALカード TOKYU POINT ClubQ、小田急線ならJALカード OPクレジットという具合に決めればいい。
いずれもクレジット利用では基本的にマイルが貯まるが、JALカードSuicaではJR東日本での利用分にはマイルではなくJRE POINTのみが付与される。
また、JALカードTOKYU POINT ClubQでは東急系店舗での利用分にはマイルに加えてTOKYU POINTも付与され、PASMOオートチャージ分にはTOKYU POINTのみ付与される。
JALカードOPクレジットでは小田急系店舗での利用分にはマイルに加えて小田急ポイントも付与され、PASMOオートチャージ分にもマイルが付与される。旅行傷害保険の補償も充実している。
なお、JALカードSuicaには、入会特典として入会後1年間の利用合計額が100万円以上の人にJRE POINT5,000ポイント(5,000円相当)を進呈する特典がある。
「JAL・Mastercard」「JAL・Visaカード」「JAL・JCBカード(通常デザイン/ディズニー・デザイン)」
それぞれ異なる国際カードブランドがついた3種のカードだが、鉄道系クレジットカードとしての機能を特に求めないならばこの中から選択してもよいだろう。
海外での加盟店の多さを優先するならMasterCardかVisa、旅行傷害保険の補償が充実していて、海外で日本語スタッフが対応するJCBプラザを利用したいならJCBを選ぶといいだろう。
「JALアメリカン・エキスプレス・カード」
アメックス独自の「アメリカン・エキスプレス・インバイツ」という特典が付帯しており、各種チケットの先行販売や、事前に確保した人気コンサートの良席の販売などが提供される。
また、アメックスのみJALグループの航空券や機内販売などの購入で、通常のショッピングマイルに加えてさらに100円ごとに1マイルが付与される“アドオンマイル”が適用される。
自分のニーズにマッチしたゴールドカードを
JALのゴールドカードは種類がたくさんあるが、それぞれの特徴を知れば、自分に合った1枚を見つけるのはそう難しくないはずだ。クレジットカードの特典やメリットを最大限に生かすためにも、自分のニーズにマッチしたゴールドカードを選びたい。
文・モリソウイチロウ(ライター)
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