まずタックル自体がコンパクトで軽く、電池で稼働する。ボタン1つで巻き上げ可能。手巻きだと10数秒掛かるところを、数秒で巻き上げが完了する。つまり単純に手返しが早くなる。手返しが早くなれば、必然的に釣果が上がるわけだ。慣れてくれば二刀流の管理がしやすいのも、1,000匹超え釣果を目指すなら大きなメリットになる。
また、電動タックルは竿にリールを取り付けるのではなく、リール本体に穂先を付けるスタイル。速い誘いに向いた先調子の穂先や、ソフトに誘える胴調子の穂先など、状況に応じたタックルの使い分けが簡単にできるのも有利だ。
付ける穂先の長さは釣り場によって合わせ、ドーム船や氷上、ドーム桟橋なら穴から釣りをするので20~30cmまでの短い穂先、ボートや桟橋なら30~50cm程度の長めの穂先が使いやすい。
ワカサギ釣りの仕掛け
釣具店には各メーカーから多種多様なワカサギ釣り用仕掛けが発売されている。適切な仕掛け選びが釣果を左右するポイントとなる。
針の使い分け
針の大きさは1.5号が基準で、釣れるワカサギのサイズに応じて調整。針の種類はバレにくく高活性時に強い袖針と、吸い込みが良く低活性時に強いキツネ針が主に使われる。
ハリス
ハリスの号数は0.2号が基準。こちらも活性やサイズに応じて太いものや細いものを使い分ける。ハリスの長さは3~3.5cmが標準で、短いものは誘ったときエサがよく動いてアピールでき、長いものはロングフォールするので、食わせの間を作りやすい。前者は動くものに反応する場合、後者は落ちてくるものに反応する状況で効果的だ。
また、ハリスの材質はフロロカーボンとナイロンが基本。フロロは張りがありトラブルが少なく、誘いに素直に追従する。ナイロンは柔らかいので縮れやすく、手返し面は劣るが、しなやかなのでゆっくりと落ちるのが特徴。このふわっと落ちる動きが低活性時には効くことが多い。そのため、高活性時は太めで短いフロロカーボンラインのハリス、低活性時は細めで長いナイロンラインハリスを使い分けるのがおすすめだ。