このように、流氷の旅においては、流氷を観ることを最優先にして、流氷が観られない日には別の観光地を訪れるという作戦がよろしいかと思います。夕食はJR網走駅名物の[かにめし]です。
【第4日】
網走の流氷がさらに沖に後退したこの日、知床半島西岸のウトロに移動(所要時間は車で1時間半ほど)しました。まずは、知床八景に指定されている[オシンコシンの滝]という溶岩台地から落下する名滝に立ち寄った後、知床世界遺産エリアの前線基地といえる[知床世界遺産センター]に訪れました。
世界遺産センターでは、まず知床の手つかずの自然を迫力の大スクリーンと5.1ch音響で紹介してくれるドキュメンタリー映画『知床の冒険』を鑑賞してから、徒歩で約20分の距離にある[フレペの滝]という知床八景に指定されたサイトに向かいました。
途中、エゾシカに遭遇したりして到着したのは海に面した断崖絶壁!
まさに2時間サスペンスのラストシーンを彷彿させる絶景です。
溶岩台地に集水された地下水が水平亀裂から湧出する滝の水が凍り切って氷柱になっています。波蝕によって浸食された入り江には、さっきまで遠くに見えていた流氷が迫ります。まさに自然の容赦ない厳しさを映し出した究極にスリリングな風景です。
この日の宿泊は、ウトロの中心にあるオールインクルーシヴの宿[北こぶし]です。
欲を隠さずにチェックインタイムにチェックイン(笑)、ちょっぴり贅沢なホテルライフを満喫しました。特に、凍えるような流氷を目前に観ながら入れる温泉とサウナ、そして十分に体を温めた後に涼しさを十二分に味わえる屋上気浴スペース(冬はマイナス10度の世界)は、ここでしか味わえない素晴らしいサービスでした。
【第5日】
この日、再び流氷がやってきました。午前中は、服の上からごわごわのウェットスーツを着てウトロの海岸に接岸している流氷の上を歩くアクティヴィティ「流氷ウォーク」に挑戦しました。