4月4日、尹錫悦が韓国大統領を罷免された。筆者は昨年12月の拙稿で、なぜ「緊急命令」にしなかったのかと「戒厳」に疑問符をつけ、「トランプの様にはいくまい」と書いた。が、李在明の弾劾乱発も相当酷いし、復帰の可能性も考えていたので憲法裁判所の8対0は意外だった。

選挙イヤーの掉尾を飾った尹大統領の戒厳令
選挙イヤーだった2024年が暮れようとしている。何といっても一番の注目は暗殺未遂をも逆手にとったトランプが圧勝した米大統領選だ。が、日本国内では、いくつもの失政で政権を投げ出した岸田氏が石破「だらし内閣」を誕生させた自民党総裁選と総選挙、そ...

次期大統領選では十中八九李在明が勝つだろう。が、そうなれば韓国に対しては、折しも出されたトランプの相互関税の下、北朝鮮に加えて中国からの影響も大いに強まることが予想される。今後の日韓関係および米韓関係は、文在寅政権時代以上に悪化するのではなかろうか。

GSOMIA破棄:コケにされたアメリカは、韓国にお仕置きを!
24日の朝鮮日報に筆者は、「ここまでやるか青瓦台!」と開いた口が塞がらなかった。8時20分の「米“文在寅政権、GSOMIAうそ”」と8時59分の「“米が理解した”と言っていた青瓦台、翌日“米と疎通した”と言い直す」との2件の記事を読んだから...

そんな中、テロリストの尹、すなわち尹奉吉の「追悼記念館」が金沢市に開設予定だという記事を、3月に入り『産経』が3本載せている。30日の記事は、93年前に起きた「上海天長節爆弾事件」(以下、「事件」)とそのテロを起こした尹奉吉について、次のように紹介している。

上海天長節爆弾事件 1932(昭和7)年4月29日、中国・上海の虹口公園(現・魯迅公園)で開かれていた天皇誕生日(天長節)式典に、朝鮮半島出身の独立活動家、尹奉吉(ユン・ボンギル)が爆弾を投擲。上海派遣軍司令官として出席した陸軍大将、白川義則ら7人を死傷させた。現場には上海在住日本人や上海派遣日本軍など合わせて約3万人が集まっていた。上海臨時政府設立に加わった独立活動家、金九(キムグ)が尹奉吉に事件を指示したとされる。魯迅公園には尹奉吉記念館が設置されている。尹奉吉は同年5月に軍法会議で死刑が言い渡されて金沢に送られ、同年12月に24歳で処刑された。