それとこの川のもう1つの魅力は、本流アマゴが管内全域で狙えること。以前は本流狙いの釣り師もよく見かけたが、最近はあまり見ない。魚はいるので、出会える確率は高いと思う。

両支流ともサオは4~5mで十分だが、できるだけポイントから離れてアプローチしよう。エサは、放流物はイクラをメインにミミズ、ブドウムシ、天然物はカワムシが圧倒的におすすめだ。

「デビューするならココ!」東海エリアの初心者向け渓流釣り河川4選【駐車場情報付き】昨年7月の幅広アマゴ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

滋賀:土山漁協管内

厳密には関西エリアになるが、東海地方からのアクセスが比較的しやすいため、最後に滋賀県のおすすめ河川を紹介したい。

管理釣り場以外で早い時期から渓流ザオを出せるのが、滋賀県甲賀市にある土山漁協管内だ。今シーズンも昨年の12月14日に早々に田村川が解禁となった。また野洲川ダム上流は、4月1日から解禁される。

田村川は鈴鹿山系が源で、毎年2月の厄除大祭が有名。「田村まつり」として親しまれている田村神社の前を流れて、野洲川に流れ込んでいる。

田村川沿いの土山漁協事務所周辺には、黒滝遊漁場があり、シーズンになると釣りやつかみ取り、キャンプもできるので、ファミリーで楽しめる。

田村川

渓流釣り場は、漁協事務所から上流へ4kmほどの区間。渓流釣りは岩や石がゴロゴロしているなかを、複雑に流れる水流を狙うイメージだが、田村川はちょっと違う。

治山施設のエン堤が数多くあり、冬季は水量が少ないので狙うポイントはエン堤下の水深のある淵に限られる。本格的な渓流釣りとは、イメージが違うかもしれない。

「デビューするならココ!」東海エリアの初心者向け渓流釣り河川4選【駐車場情報付き】釣り場となるポイント(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

春になって雨などで水量が増えると、瀬の中も狙えるようになって面白くなる。釣り期間は早く解禁した分、終了するのも早く7月31日まで。冬季は雪が多いので、冬用タイヤは必須だ。

狙える魚種

土山漁協管内で放流されているのは、主にアマゴ、ニジマス、イワナの3種。今季は解禁日からアマゴ成魚6千匹、イワナ成魚4千匹、ニジマス成魚5千匹を放流済み。追加放流もされている。

「デビューするならココ!」東海エリアの初心者向け渓流釣り河川4選【駐車場情報付き】アマゴ、ニジマス、イワナが釣れる(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

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