もしAIロボットが社会に普及する際に、国ごとの文化的な違いが大きな影響を与えるのであれば、今後のAI技術の普及方法や導入に対して慎重に考慮する必要がある、と研究者は指摘します。

特にAIと人間が共存する社会では、人々がAIをどう扱うか、どのように協力するかが重要なポイントとなるでしょう。

例えば、完全自動運転タクシーの導入が進む場合、アメリカでは乗客とAI車両の間に摩擦が生じやすいかもしれません。

しかし日本では、AIドライバーを尊重し、何かあれば協力する意識が働くと予想されるため、完全自動運転タクシーの導入や技術改良もスムーズになる可能性が指摘されています。

AI技術の進展とともに、私たちの生活にロボットは欠かせない存在となりつつありますが、その受け入れ方は文化によって大きく異なります。

アメリカと日本の例を通じてわかったことは、AIを道具として見るか、共存するパートナーとして見るかによって、人々のAIに対する態度が大きく変わるということです。

今後、異なる文化の中でAIとの協力をどう築くかが、AI社会を発展させる鍵となるでしょう。

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参考文献

Westerners cheat AI agents while Japanese treat them with respect
https://www.zmescience.com/future/westerners-cheat-ai-agents-while-japanese-treat-them-with-respect/

元論文

Human cooperation with artificial agents varies across countries
https://doi.org/10.1038/s41598-025-92977-8

ライター

千野 真吾: 生物学出身のWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。