その後、会社の意思決定に反発して退職した社員が数名出たが、結局は一年もすると誰も文句を言わず平常運転となった。新システム導入で生産性も高まり、皮肉なことに退職者が出た分も自然に穴埋めとなり、残業時間も減った。これにより、システム導入の成功を証明する形となった。
このケースからもわかるように、無駄なプライドは変化を受け入れるチャンスを失わせ、結果として個人や組織の成長を阻害する。
人はそれまで自分がやってきた経験や実績を、いきなり白紙にされることに反発心が芽生えるものだ。最近の話でいえばAIだろう。
しかし、過去に固執して変化を拒めば消えるのは自分自身であることは歴史が証明している。仕事はまずは結果を出すことが全てである。結果を出す上で無用なプライドはジャマでしかない。
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40代は人生の折り返し地点であり、ここでの考え方がその後の人生を大きく左右する。
- ズレた承認欲求を手放し、社会貢献を通じた自己承認を得る
- 無意味な他者比較から卒業し、自分の幸福を追求する
- 無駄なプライドを捨て、新しい変化を柔軟に受け入れる
この3つを意識することで、より充実した40代を送ることができるはずだ。
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