青物も同じだ。PEラインの先に、ハリス5〜6号を結束しハリを結ぶだけ。ハリは伊勢尼13〜16号を使い分ける。

どんな釣りでもそうだが、渋いときほどタックルをライトに、仕掛けを細くするのが鉄則。エサの重さだけで自然にゆっくりと落としていく完全フカセは、理にかなった釣法といえる。

サオの本数

サオの本数は貸切の場合は1人2本まで、乗合では1人1本まで出せるという所が多いように思う。普通で考えればサオの本数を増やせば増やすほど、魚が釣れるチャンスは増えると思われがちだ。

「春の釣り堀は難しい?」食い渋り時の海上釣り堀の攻略法を徹底解説サオは2通り用意したい(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

だが警戒心の高まっているイケスの魚に、これは逆効果になることが多い。ただでさえ警戒して食い気がないところに、いくつものエサが落ちてきたら捕食どころか、かえって警戒心を高めてしまうことになってしまうのだ。

「春の釣り堀は難しい?」食い渋り時の海上釣り堀の攻略法を徹底解説短ザオは足元を狙える(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

貸切では2本出せるが、マダイならマダイ、青物なら青物と狙いを決め、常にイケスに出すサオは1本にとどめておこう。また使わないサオは、イケスにサオ影を落とさないよう後ろに立てかけるか、邪魔にならない所に置いておく。

釣り場に着いた時からが釣り

前述の通り、この時期の釣り堀は非常にシビアであることが多い。イケスの中の魚もシビアで、朝一のチャンスタイムですら、アタリが出ないこともある。

ではどうすれば貴重な1匹を手にできるのか。まず船で渡る釣り堀にしろ、桟橋続きの釣り堀にしろ、釣具をかついでイケスに渡った時点ですでに釣りが始まっていると考えよう。

まず水際に立たないこと。「魚がいるかな……」とのぞき込むのはもってのほか。こちらから魚が見えれば、向こうからもこちらが見えている。これで一気に警戒心が高くなるのだ。準備はなるべく水際から離れて行うようにしたい。

「春の釣り堀は難しい?」食い渋り時の海上釣り堀の攻略法を徹底解説時期によってはイサキも(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)