だが、アタリを出せていたのは開始直後の数流しだけ。その後は、触りのアタリが出ても、本アタリに繋がらない状況が続いてしまう。
船長のアドバイスを元に試行錯誤を繰り返していくが、なかなか打開策が見えないまま時間だけが過ぎていく。
そんな重苦しい状況に変化が表れたのは、上げ潮が効き始めた11時半過ぎ。明らかに生体反応が増え、テンヤの周りにタチウオが寄る気配が感じられるようになる。
派手なアタリは出ないものの、最初のアタリで早掛けせず、しっかりと追わせてからアワセを入れることでキャッチ率を高めていった。また、沖上がり直前に連チャンしたシーンでは、テンヤのカラーローテーションが効果的だった。
最終的に8尾まで釣果を伸ばせたのは、船長のアドバイスが奏功した形となった。14時に沖上がり。船中釣果は、70~118cm2~8尾。

今後の展望
下船後、一之瀬遥斗船長に今後の展望を聞くと、「今日は難しいなかでしたが、何とかみなさん本命を手にできてよかったです。自然相手ではありますが、タチウオの活性は浮き沈みしますので、シケなどで海がかき混ぜられたりすると、一気に状況が変わったりもします。宿のホームページには毎日、情報を更新していますので、チェックしておいてください。テンヤタチウオをやったことがないという初心者の人には、釣り方をアドバイスしますので、ぜひチャレンジしてみてください」と締めくくってくれた。
釣行日は、低活性ながらアタリを出すための試行錯誤が、次の釣りに繋がるスキルアップを実感する一日にもなった。ドラゴン級も狙える東京湾のテンヤタチウオ。かけ引きを楽しみにあなたも挑戦してみてはいかが?

<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>
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