RIZAPグループ 中期経営計画(2023年3月期〜2026年3月期)資料 P36より
RIZAPグループの逆襲①:chocoZAPの強み「高い営業利益率」
事実、フィットネスジムの一般的な1年以内の退会率は5割程度、高い場合は8割~9割とも言われているなか、chocoZAPは退会率が高まっている様子はない。

2025年3月期 第3四半期決算説明会資料 P19より抜粋
「各月の退会者数(休会中会員を含む)を前月末時点でのアクティブ会員数(休会中会員含む)で割った値。
2022年7月の値を1.00として指数で記載」と明確な退会率は不明
現在、開店後6カ月でほとんどの店舗が単月黒字化を達成し、累積投資の回収期間は14ヶ月とされている(2024年3月期決算説明会 P28参照)。店舗ビジネスにおける累積投資の回収期間は3年から5年とも言われているなか、驚くべきスピードだ。今後も退会率・休会率をできる限り抑え、会員数を積み上げていくことができれば、安定収入が見込めるサブスクリプションビジネスのため、収益性はさらに向上していく。
現在、1人あたりの会員に対する売上は順調に伸びている。

2025年3月期第2四半期財務ファクトシートより売上高÷総会員数で計算
会員費は月額2,980円(税込3,278円)のため、四半期ごとの会員一人あたり売上は休会がなければ8,940円。売上の右肩上がりは会員の獲得が順調に進み、退会率・休会率が安定していることの証しだ。加えて、会員費以外からも収入を上げる仕組みも進行中だ。chocoZAP Partners※)という広告事業を2024年2月から開始していることも会員一人あたりの売上増に寄与している。
このような取り組みから高い営業利益率が実現できている。
※1)chocoZAPの会員・店舗基盤を活用し、店内サイネージ、商品サンプリング、アプリ内コンテンツ、DM配信などの広告展開を行う事業
(次回に続く)
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