そのほかにも、いろいろな基金を運用したり、中には税金を払いたくない、ちょろまかしたいという企業団体・個人からしっかり徴収したり、しっかり財源確保に昼夜奮闘している省庁でもある。

戦後変わらない政治体制の中で、右肩上がりの経済の時は確かに「大蔵省」としての権勢を誇った時期は確かにあった。予算をどこに配分するのか、政治家さえひれ伏す権力がそこにはあっただろう。しかし、そんな時代は過去のことでもある。

財務省のミッションは「納税者としての国民の視点に立ち、効率的かつ透明性の高い行政を行い、国の財務を総合的に管理運営することに より、健全で活力ある経済及び安心で豊かな社会を実現するとともに、世界経済の安定的発展に貢献すること。」だ。

出典:税関HP

国の財務を総合的管理運営することがメインで、家庭のお財布でいうと、収入がどれくらい入るのか、どれくらい出ていくのかをきちんと厳しく管理する役割なのだ。

予算案は作るとはいえ、予算を決め、決算審査をして、そして税制度や各種制度を決めるのは政治家さんたちだ。財務省の皆さんは自分たちの生きる世界や価値観の中ではあるが、「日本国のため、国民のため」頑張っていることも確かなのだ。

苦しい生活で感情を発露したいのもわかる

財務省解体のデモをする人は様々な主張をしているが、まとめると

  • 増税反対
  • 積極財政支持
  • 消費税廃止

などの意見で構成されているようだ。

日本の経済状況が悲惨であり、「失われた30年」「日本病」に陥ってしまったこともあり、

  • 1人あたりGDPは22位
  • 平均賃金は韓国以下、OECD25位
  • 労働生産性はOECD30位
  • 世界競争力ランキングで世界64カ国中、35位
  • Fortune500で上位を席巻していた(1995年では1位が三菱商事、2位が三井物産、3位が伊藤忠、4位が住友商事、6位が丸紅、9位が日商岩井、11位がトヨタ自動車、13位が日立製作所など上位20社で11社だった)が、現在では9位のトヨタ自動車のみで100位以内に4社のみ