キスに火が通ってきたらカットしたわけぎを加え、しんなりしてきたら、大さじ1分ほどの合わせ味噌を煮汁で溶きながら加え、2~3分煮込んでできあがり。全体の煮込み時間は20~25分ほど。
味噌を入れた後は焦げ付きやすいため、弱火で煮込むとよい。味噌のコクとわけぎの甘みが加わり、少し濃厚な味わいとなる。
ネギ類は香りや味が強くクセのある野菜だが、意外にもキスやハゼと相性がよい。

他にもアイデアを模索中
今回の料理も、主に冷蔵庫の残り物の野菜をキスと組み合わせて手軽に作った。
冬場は夏に比べ、出回る野菜の種類は少ないが、ネギ類や根菜類など味に個性のある野菜が多く、これらと釣魚でさまざまな調理が可能である。
また、柚子やカボス、スダチなど香りの強い柑橘類には事欠かない。
和歌山県にはこのほか、調味料に使えるジャバラ(柑橘類)、ヒトハメ(田辺湾特産の海藻)などユニークな農水産物が多い。キスやキビレと組み合わせてどのような調理ができるか、さまざまなアイデアを模索中である。
<牧野博/TSURINEWSライター>