今回はサクラの花の形にくり抜いて薄切りにし、調味酢とシソ漬け梅の漬け汁を合わせた漬け汁に漬け込んで少し色を付け、なますのあしらいに使用。
また、葉は適当な大きさに切り、お造りと昆布締めの盛り付けに使用した。
柚子:ほぼ周年出回っているが、冬の料理によく使われる柑橘類である。酸味だけでなく、皮に独特の香りがあり、うどんなどのあしらいにも使われる。
今回は、皮を細く刻んでなますに使い、さらに漬け汁に絞り込んで香り付けに使用した。

1. キスのお造りと昆布締め
下ごしらえしたキスの切り身を食べやすく切る。昆布締めは、表面を軽く拭いた昆布にはさんで冷蔵庫で2~3時間から半日ほど寝かせ、少し飴色がかったところで取り出し、刺身とともに器に盛る。
今回はカブの葉を適当に切り、その上に盛り付けた。わさび醤油でもよいし、もみじおろしで食べても美味しい。また、コチュジャンと醤油、ごま油を混ぜたつけダレで食べると、韓流の味わいも楽しめる。

2. キスと柚子のなます
調味酢を作る。市販の調味酢大さじ2に醤油大さじ1/2を加え、柚子の果汁を絞り入れる。
下ごしらえした皮付きのキスの切り身と刻んだ柚子皮をこの調味酢で和えてできあがり。冷蔵庫に入れて少し味をなじませる。
お刺身感覚が好きならば1~2時間、しっかり素材に味をしみ込ませたいなら半日~1日ほど置く。
盛り付けには、サクラの花の形にくり抜いたカブの酢の物を添えた。柚子の果汁を加えると酸味が強まりそうだが、実際には醸造酢のツンとした匂いが抑えられ、香りも加わってまろやかな味になるのが不思議である。

3. キスとわけぎの煮物 味噌味
下ごしらえした頭付きのキスを使用。鍋にキスが浸るくらいの水を張り、しょうゆ大さじ1、日本酒大さじ2を加えて煮る。