釣ったキスと旬の野菜を使った料理を楽しんでみよう。今回は、手軽に作れる3つのメニューを紹介する。刺身や昆布締めのシンプルな味わいから、柚子香るなます、味噌仕立ての煮物まで、冬ならではの食材と組み合わせたレシピを提案する。釣魚の新たな楽しみ方をぜひ試してみてほしい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・牧野博)
釣魚と季節野菜を使った絶品レシピ
以前に、キスやハゼ、チャリコと季節の野菜を使った料理の夏バージョンとして、ミツバや冬瓜、ミョウガなどを使った料理を紹介した。今回は冬バージョンである。
釣った魚の保管と運搬
釣果のキスはクーラーにすぐ投入し、魚が氷や保冷材に直接接触しないようにビニール袋などに入れて持ち帰る。下ごしらえはできれば釣行当日か、遅くても翌日にはする方がよい。
キスの下ごしらえ
キスは次の3通りの方法で下ごしらえした。
刺身と昆布締め:鱗を拭いて、3枚におろし、皮を引く。腹骨を取って、血合い骨の部分は細長くカットする。
なます用:3枚におろしたものを皮を引かずに、腹骨と血合い骨を取っておく。
煮物用:14~15cmのものを使い、鱗を取って、頭をつけたままエラとワタを取り除く。
冬野菜の下ごしらえ
分葱(わけぎ):初冬の比較的短期間に出回るネギで、ラッキョウに近い仲間。柔らかく、辛みが少なく甘みがあるのが特徴。
葉の下部の白くふくれた部分が特に美味しいので、この部分が充実しているものを選びたい。今回は根を切って洗い、食べやすい大きさに切り、煮付けに組み合わせた。

コカブ:冬野菜の代表格。ダイコンと同じアブラナ科の野菜だが、大根に比べて食感はずっときめ細かく、しかも柔らかく辛みが少ない。
また葉も柔らかく美味しいので、大根の筋張った感じが苦手な人でも食べやすく、高齢の方にも味わいやすい野菜だ。