リアルが充実していてすでに人生を幸福に生きている人、100%情報収集やビジネスのツールと割り切れない人は最初からSNSに近づくべきではないだろう。
被害者意識で一生子供のまま
最後に被害者意識、他責思考である。
その人がどう生きようとその人の自由なので、あれこれ講釈を垂れるつもりはないのだが、事実として他責思考は結果的に損につながりやすい。筆者の場合、独立を決意してからは特に徹底的に自責思考になったので余計にそう感じてしまう。
他責思考とは、つまりは人生で起きるあらゆるイベントの責任を外部に求めるという考え方のことだ。これの何が問題かと言うと、すべてが人のせいになるので「人生は自分では一切変えられない。すべては周囲の人間の動き次第」となり、自らの意思で生殺与奪を積極的に相手に預けに行く点である。
たとえば電車が遅延して打ち合わせに遅刻した場合は「電車が遅れたのが悪い。自分は悪くない」という思考で処理をする。その人の勤務先ではそれで通るかもしれない。いや、口では何もいわなくても内心の評価は分からない。
そして「自分は悪くない。悪いのは国、社会、周囲の人間」という感覚で生きるとプライベートの人間関係や、独立して自分で営業活動をする過程ではなかなか難しい。
冷静な相手は「確かに雨の日は遅れることって多いですよね」と笑ってスルーしてくれるかもしれないが、心の中ではすでに信用はゼロである。「雨の日に電車が遅れることを想定して行動できない計画性がない人間」という認識になることがほとんどだろう。
そして厄介なことに、20代の頃はまだ良くても、30代以降の社会人はいちいちそんなことは教えてもらえない。さらに他責思考にハマると、戦略的に自責思考を取り入れて自己成長をする過程で、リターンを総取りできるという合理的で自分が最も得をするというポジションを理解できない。短期的に目先の得、面倒さを忌避することにフルインベストメントするので、長期的な勝負に必ず負けてしまうことになる。