一般的な渓流竿の調子とされている7:3(~8:2)を体現しているのが「硬調」だ。これはある程度の柔らかさ・しなりがありつつ、胴が強いのでアワセも決まりやすい。最初の1本に困ったら硬調を選んでおくと失敗が無い。

注視したいスペック
最後はスペックだ。お気に入りのメーカーがあったり先進技術に詳しい場合は特に迷うことはないだろうが、「竿の値段が上がるとどうなるのか」をみていこう。
長尺でも軽量
長い竿になればなるほど、その重量は増していく。6mクラスなら130g~150gが一般的だが、この重さであっても伸ばし切った竿を片腕で振るのは結構な重労働。一方、高級竿はズームがあっても6mクラスで110g~120g程度。竿を伸ばした際には風の抵抗も手元に乗ってくるため、この数十グラムの違いはとんでもなく大きい。

渓流釣りは1日に何度も竿を振る事になるため、軽い竿はやはり魅力的だ。ただし、軽い竿は非常に繊細なので、扱いには注意したい。
穂先の素材
安価な物はトップがリリアン直結となっており、穂先が回転しないため糸絡みが多い。

すこし値が上がるとリリアン+回転トップとなり、糸絡みが激減する。

高級モデルになると穂先部が金属質な回転素材になり、手元への感度が劇的にアップする。

メーカーによる特色
その他、各メーカーが創意工夫を凝らした製品を取り扱っている。振り込み時の穂先のネジレを軽減させたり、独自の「調子」を打ち出しているメーカーもある。
また、材質の違う穂先が2タイプついてくる物や、極端に穂先部が短いものもある。この辺りは好みの部分が大きいが、慎重に選んでみてほしい。