堤防でのカワハギ釣りに専用ロッドはほとんど存在しませんが、ロッド選びの基準は船釣りと同じで、「先調子」で感度の良いものが向いています。足元での釣りなら、先調子の筏竿や穴釣り用のロッド、投げ釣りならやや硬めのアジングロッドやエギングロッドなどが適しています。また、船用カワハギロッドも堤防で使用可能ですが、おかっぱりで使うには錘負荷が高く硬いため、上記のようなロッドに比べると感度が劣る可能性があります。
カワハギロッドの選び方
カワハギロッドを選ぶ際は、調子、穂先の素材、硬さ、長さなど、いくつかの要素を考慮する必要があります。
調子によって釣り方が変わる
カワハギロッドは調子によってどのようなアクションが付けやすいか変わってくるので重要な要素。調子は7:3、8:2、9:1などがありますが、ダイワの上位機種などは穂先・穂持ち・胴・バットまでを1~5段階(1が硬い)で「1455」のように表現しているなど、カワハギロッドを選ぶ際にどれほど調子が重要視されているか伺えます。
主流となるのは先調子の8:2や9:1で、9:1の極先調子のロッドは、全体的に張りがあることでハイレスポンスな操作性や手元に伝わる感度がいいのが特徴。特に岩礁帯などで仕掛けを宙に浮かせて釣るスタイルと相性がよく、仕掛けの上下動で細かく誘いをかけるような釣り方に最適です。また、仕掛けが竿の動きに追従しやすいため、深場などの釣りにも向きますが、波が高い場面やゼロテンションの釣りなど不得手な状況や誘いもあります。
8:2調子のカワハギロッドは、適度な柔らかさを持ちながらも感度の高いバランスの良い先調子。極先調子のロッドに比べて食い込みが良く、カワハギの引きをしなやかにいなすことができ、初心者にも扱いやすいです。
また、誘いを掛けたときに仕掛けが不必要に動きすぎないのも大きな特徴。対応できる釣り方の幅も広い調子ですが、オモリを底に付けたまま小刻みに仕掛けを動かすタタキの誘いや、ゼロテンのようなテンション管理の釣りと特に相性がいいです。