エミリー・アームストロング(Photo Credit:1ssul)
【韓国ライブレポート】リンキン・パーク(Linkin Park)新章開幕-短期間で進化し続けるエミリーの覚悟と、“Kintsugi”に込められた思い【9.28】
マイクはジョーのDJ台で少し楽しむと、ステージを歩きながら「みんな、本当にありがとう。最高の気分だよ」と笑顔。エミリーも「今夜はみんなHOTだね!」と満足げだ。
「Points of Authority」が始まると、マイクとエミリーは横並びで会場に向かい、観客に手を左右に振るよう煽った。エミリーが原曲の1オクターヴ上で美しく歌ってみせたり、ジョーの小刻みなDJプレイが光ったりとこの楽曲ならではの魅力たっぷりだ。

マイク・シノダ(Photo Credit:1ssul)
マイクが「カムサハムニダ」と韓国語で挨拶すると、「New Divide」では照明がエミリーとマイクのふたりを際立たせる。エミリーはロングトーンでも声量を見事に響かせ、この短期間だけでさらなる進化を経たことを実感させてくれた。
そしてお披露目するのはエミリーとコリン擁する新体制で初めてリリースされた新曲「The Emptiness Machine」。いくつかの公演を経て慣れと自信とともに成長したのだろうか、エミリーは初めて配信された際のライブよりも、原曲よりもいっそう強烈なパワフルさを見せ、今後の変化も楽しみになる。
<創造>ー振り返る彼らの楽曲の幅
公演2つ目のパートは<Creation>(創造)。再び頭上からの光が降り、それが枝分かれしていく。
荘厳に「The Catalyst」を披露すると、ヒット曲「Burn It Down」へ。イントロから会場は大歓声を上げ、サビではエミリーの向けたマイクに向かって会場中が歌声をひとつにした。
「Waiting for the End」では軽快なリズムにマイクとエミリーだけでなくメンバーの声も重なり、心地良いハーモニーが響く。会場はスマートフォンのライトを掲げ、美しいムードを彩った。
西部劇チックな雰囲気も覚える「Castle of Glass」で淡々としたメロディーに熱をこめると、続いてはジョー・ハーンのDJソロへ。軽快なディスクさばきによるスピーディーなスクラッチが、新メンバーであるコリンのドラムスに乗った。
