記事の最後の発言にいたっては、もう絶句するしかありません。

―風力発電設備は輸入に頼っています。他の脱炭素製品も含めて国産化したくても製造業は人手不足が懸念されます。

「憧れの産業にすることが大切だ。モノづくりにインセンティブを与え、プライドを作る。そのための教育も重要になる」

ちょっと何言ってるか分からない。。質問に正面から答えない、まるで石破構文や進次郎構文を見ているようです。

おそらく個社ではCO2削減に貢献する技術や製品・サービスがあるので245社もの企業が賛同しているのだと思いますが、マクロで見たら日本の国力を落としてくださいと国に提言していることにこの経営者たちは気が付いていないのでしょうか。

自社が短期的に儲かる反面、長期的には日本の産業界全体の国際競争力を落とす方向となり、「国破れてパネルあり」、「CO2減じて国破れたり」を招いて自らも滅んでしまいかねない。

脱炭素をめぐる分かりやすい合成の誤謬です。


『SDGsエコバブルの終焉』