カワハギは古くから「エサ盗り名人」として知られてきた。その理由を見ていこう。
口が小さくカタい
驚くほどのおちょぼ口に、実に鋭い歯を持っている。この口で餌を削り取りながら食べるので、大きな針にはまず掛からない。さらに口周辺がかなりカタいので、しっかりアワセを入れなければならないのだ。勝手に掛かる事(向こうアワセ)はほぼ無いと考えた方がいいだろう。
口周辺は大変硬い(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
賢い魚
普段カワハギは、口に水を含んで砂底に吹きかけ、舞い上がった砂の中から餌を探し出して食べる、という捕食行動を行っている事から、大変賢い魚であることが判る。さらに学習能力が優れており、同じポイントで2~3匹釣ると急にアタリが小さくなることが多い。
泳ぎが上手い
その体形から長距離を遊泳する能力こそ低いものの、背びれ・尻びれが非常に発達しており、ヘリコプターのホバリングのようにその場にとどまりつつ、上下左右・前後を自由自在に動き回ってエサを盗っていく。意外かもしれないが、ある程度潮の流れがある場所を好むのも、この遊泳力があってこそだ。
エサによって食べ方が違う
吸い込んで食べるケース、ついばんで食べるケース、砂に水を吹きかけてエサを探すケースなど、カワハギは食べるエサによって食べ方を工夫する魚。そのため釣り人側も、使用しているエサや活性によって食べ方が変わる事をきちんと認識しておき、これらに対応していきたいところだ。
食味が抜群
カワハギは全国各地で大変人気がある食用魚なのだが、何故人気があるのかを紹介しよう。読み終わる頃には、きっとカワハギを食べたくなっているはずだ。
美しくクセが無い白身
カワハギは白身魚で、その身は透き通るような美しい色をしている。フグの仲間ということもあり、食感も大変素晴らしい。噛めば噛むほどじわっと甘みが広がるので、箸が止まらなくなるのだ。
刺身は絶品(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)