そうした観点から自民党総裁選に目を転じれば、そもそも各候補の「価値観」がどうなのか、ということにより光が当てられるべきではなかろうか。それを測る最たる物差しは「皇統の永続」についての考え方だと思う。具体的には「選択的別姓制度」と「女性・女系天皇」を容認するか否認するかである。
前者は、男女共に旧姓での社会生活に支障をきたす事柄の多くが解消されている今日、敢えて戸籍に別姓を記す法律を作ること自体が、日本の伝統や日本人の生活様式を破壊する蟻の一穴になりかねないと心得るべきだ。後者も、二千数百年にわたる男系男子による皇統の維持を危うくする可能性のある「皇室典範」改正になってしまう。
皇統の維持は「皇室典範」第9条の削除で
令和を迎えて皇位継承の資格がある皇族はお三方になった。皇位継承順位一位の「皇嗣」秋篠宮様、二位の秋篠宮ご夫妻のご長男悠仁様、そして三位の、天皇陛下の叔父常陸宮様だ。この事態に皇統維持の観点から女性・女系天皇や旧宮家の皇族復帰などの議論が始ま...
外交安保や経済政策ももちろん重要だ。が、それらも日本という国家が日本らしく存在してこその話であり、これと思う政策なら「豹変」でも「変節」でも良いから、ハリスの様に言い出しっぺを差し置いていつの間にか主張すれば良いのであって、立憲や共産党に居ても出来ることである。
こう書くと別の拙稿「次期総理には「勢力均衡」を解する人物を」を否定するようだが、実はそこでも「『勢力均衡』は措くとしても、男子男系の皇室を守る気のない人物や選択的夫婦別姓で家族制度を壊そうとする者は先ず失格」と結論した。本稿はそのことをカマラ・ハリスの言動から再考した。