なお2011年から13年間続いたBRICS5カ国体制は、東アジア、南アジア、ユーラシア、アフリカ、そして南米、という異なる地域のそれぞれから代表的な地域経済大国を選び出して、作り出していたものであった。これは「圏域」思想を重視する「大陸系の地政学理論」の世界観にそった仕組みであった。
しかし中東や東南アジアに加盟国を広げていくのであれば、そのような各「圏域」の盟主国を選び取っていく方法を取り続けるのは難しい。そこで中東に関しては、複数の主要な中東諸国が同時加盟する仕組みが取られた。
今後BRICSがさらに拡大していくとき、「大陸系地政学理論」にそって形成されていた構成原理は、どのような変質を見せていくのか。大きな着眼点になる。
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