が、聞きたいのはそれをどうやって実現するかの政策だ。彼の話は、現状批判だけは立派だが、国民が知りたい「だからこうする」がいつも欠けている。安倍政権で地方創生大臣をやったが、何か成果があったのか。防衛畑も長いと誇るが、なぜ現場の自衛官に嫌われたかご存じないか。これだから総理に5度も挑戦することになる。

女性天皇や選択的夫婦別姓の容認も論外だ。が、憲法改正では九条二項の削除を述べる。ご説ご尤もだが、自公連立でどう実現するのか。出来ない正論はやる気がないと同義。青山繁晴がネット番組で「加計問題で100万円もらった大臣云々」と名前を出さずに述べていたが、それは石破である

加計の「石破4条件」は未だ藪の中、石破総理はあり得ない(アーカイブ記事)
6月2日の「JNN」世論調査では、岸田内閣の支持率が先月比で4.7ポイント下落し、25.1%になった。政党支持率は、自民党23.8%(前月比+3.7ポイント)、次が立憲民主党の7.3%(同▼2.9ポイント)だ。国政の補選でも首長選や区議選で...

表明3番手は河野太郎。先ず外務大臣としての実績を挙げたが、訪問国と面談の数を成果だと言われても困る。表明で憲法改正、皇室、反原発などは避けたが、しっかり記者に問われてどれも「はぐらかし」た。他方、明確だったのが財政規律重視と選択的夫婦別姓容認とは頂けない。但し、マイナカード普及の突破力と「裏金」ではなく「不記載」と述べたことを筆者は評価する。

次の出馬表明は、菅前総理が推して一躍世論調査トップに躍り出た小泉進次郎らしい。冒頭で「勢力均衡」のことに触れたのは、彼が総理総裁になる可能性が大いに出て来たからだ。昔から「神輿は軽くて〇〇がいい」と言われているのに、地元の祭りで支持者と交流する法被姿が報じられた。悪い冗談か。

米大統領がカマラ・ハリスになれば「類は友を呼ぶ」の喩えもあるので、ケミストリーが合うかも知れぬ。が、左派メディアの攻撃に「同病相憐れむ」仲だったトランプとシンゾーとは大違い。共に不勉強と言われ、台本なしの討論に不安のある「類」に対し、「同病」の方は揃って当意即妙、ディベートの達人だ。