今回の研究で、「胃」に注目する理由は以下の3つだ。順にみていこう。
魚の生態を詳しく知ろう
アングラーを名乗るなら、よく釣るためにも魚について詳しくなる必要がある。胃袋を取っ掛かりとして、魚の生態を詳しく研究してみよう。
生き物の多様性を知ろう
ある意味「あって当然」であるはずの胃袋が無いというのは、正に「常識が覆る瞬間」ではないだろうか。世界には実に様々な生き物がいるので、無胃魚を始めとした生き物の多様性を知ってみてほしい。きっとその面白さにのめり込んでしまうはずだ。
雌雄の差に注目するのもいい(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
胃袋が無くても生きていける?
「無胃魚」が存在するという事は、もしかしたら胃袋が無くても生きていけるのだろうか。もし人間に胃袋が無かったらどうなるのか。こんな事を研究テーマにしてみても面白いのではないだろうか。
無胃魚を知るにはどうすればいい?
では、無胃魚を知るために最も重要な項目、「本当に胃袋が無いか調べる」にはどうしたらいいのだろうか。答えは「自分で釣って食べる」ことだ。
まずは釣ろう!
イワシやサヨリ・ベラは、夏から秋にかけて多くの釣り場で狙うことが出来るポピュラーなターゲット。イワシならサビキ釣り、サヨリならシモリ玉を使ったウキ釣りがオススメだ。ベラは堤防の際をオキアミやイソメエサを用いた探り釣りで狙えば、簡単に釣ることが出来る。
これからの時期はよく釣れるイワシ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
スーパーで買うもよし
内臓が美味しい魚として有名なサンマも無胃魚とされている。サンマは内臓にエサが入っていることがほぼ無い為に、しっかり火を通せば内臓ごと食べることが出来るのだ。もしも無胃魚を釣るのが難しい場合は、1匹丸ごと購入して、さばいてみるのもいいだろう。
胃袋がある魚と比べてみる
イワシと同時に釣れるアジは有胃魚(胃袋がきちんとある魚)なので、2種をさばいて内臓を比較してみよう。「アジにはあってイワシにはない部位」がきっと見つかるはずだ。
アジも釣って比較してみたい(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)