挨拶とお辞儀

今日は、職場の人間観察結果を報告します。実はここ数日、心を入れ替えて早めに出勤してるの(でも林部長より先に出社できた日は、相変わらずありません…)。そうすると、同じ部署の人たちのクセ(?)みたいなのが結構見えてきたよ!
那須山くんはいつもなぜか焦ったような表情で出社するし、関野課長はいつもタミーズのコーヒー片手に静かーに出社する。おはようの声が小さめだから、いつ来たのかわからないや。でも朝からコーヒー片手に出勤するなんて、格好いいな。きっとコーヒー飲みながらむずかしい仕事のこと考えてるんだろうな。

挨拶は職場の人間関係の基本です

「挨拶」という言葉の意味は、禅からきています。修行者が「自ら心を開いて相手に迫る」「互いに質問をして修行の成果の深浅を確認する」のが、もともとの意味です。ここから、互いに言葉を交わし理解を求めることが、現在の「挨拶」の定義となりました。挨拶の言葉は「今から良い人間関係を築いていきたいと思います。よろしくお願いいたします」という気持ちを込めて交わされるものなのです。

では職場における挨拶では、何に留意すればいいでしょうか?

何よりもまず、挨拶は自分から職場の人たちへ声をかけます。周囲の人も新人のみなさんから先に挨拶の言葉が発せられることを期待しています。相手に声をかけにくいなどと感じるかもしれませんが、挨拶は自分から進んで行なうものです。

また、上司や先輩、同僚に対しては挨拶しようという気が回っても、守衛さんや清掃の人はまったく無視といった光景を見かけることがありますが、仕事の別なくすべての人に挨拶してこそ大人の品格というものです。それぞれがその役割を果たしてくれているからこそ、みな安心して仕事に集中できるのです。

明るく元気よく、相手の目を見て挨拶します

挨拶は明るい声とはつらつとした表情で行ないます。元気よく「今日もよろしくお願いいたします」という気持ちを込めて挨拶します。アイコンタクトも欠かせません。声だけ元気でも、相手の顔も見ないのでは人間関係の第一歩にはなりません。

自分の立ち位置にも気をつけましょう。たとえば階段などで自分が相手より高い場所にいる場合には、同じ段まで降りてから、もしくは相手が登ってくるまで脇に寄って待ち、同じ段になったところで挨拶します。

外出時や帰社時にも声をかけましょう

挨拶は、朝の出社時だけのものではありません。以下は就業中 に取り交わされるさまざまな挨拶の例です。

◆相手が出かけるとき、帰社したとき:「いってらっしゃい」「お帰りなさい」
◆自分が出かけるとき、帰社したとき:「いってきます」「いって参ります」「ただ今、戻りました」
◆相手が先に退社するとき:「お疲れ様でした」
◆自分が先に退社するとき:「お先に失礼いたします」

美しいお辞儀を身につけましょう

(写真=社会人の常識: 仕事のハンドブック、ZUU online libraryより引用)

挨拶にはしばしばお辞儀の動作がともないます。お辞儀は太古の昔から受け継がれてきた日本の作法です。美しく無駄のない動作ができてこそ、一人前とみなされます。

お辞儀には通常3種類あります。もっとも軽く腰を曲げるお辞儀を「会釈」といい、これは横からみて腰から上を15度倒すのが基本です。主に廊下などですれ違う際などに行ないます。次は30度ほど倒すお辞儀で、これを「敬礼」といいます。ビジネス上もっとも一般的なお辞儀で、社内の人間に対してはもとより、来客への挨拶や会議室への出入りなどでも行なわれます。

より一層深い敬意を表すには、45度の角度でお辞儀をします。これを「最敬礼」といいます。非常に重要な相手(取引先の代表者など)への挨拶や、重要な依頼や謝罪をするとき、また冠婚葬祭の場などで行ないます。このときには荷物などは手に持ちません。最敬礼では頭を一気に下げ、その位置で完全に動作を止めます。そして1~2拍数えたところで頭をゆっくり上げます。

以下は美しいお辞儀の一連の動作です。

1.まっすぐな姿勢で立つ
頭から腰まで背筋を伸ばしてまっすぐ立ちます。あごは横から見て床と平行であるよう意識します。あごが上がり気味だと目線が下向きになるために横柄な印象を与えます。逆にあごを引きすぎると上目遣いになり隠し事をしているような印象を与えます。
2.相手と正対の位置に立つ
相手を体全体で受け止め、骨盤を相手に平行に向け正対する立ち位置をとります。これにより相手に対する敬意を表します。
3.腰を折り曲げる
「語先後礼(ごせんごれい)」という言葉がありますが、先に「よろしくお願いいたします」などと言葉を発したあとにお辞儀の動作をすると、より正式な形になります。言葉を発する際にまず相手とアイコンタクトをとり、頭を下げる動作に合わせて自然に目線も落とします。このときに、足元はかかとをつけて足もまっすぐにすることが、きれいに見せるコツです。男性の場合は手は自然な形で体の脇に沿わせます。女性の場合は、左右の手先を体の前で重ね合わせることが多いものの男性同様、脇に自然に沿わせた形もあります。

挨拶とお辞儀は「車の両輪」です

「語先後礼(ごせんごれい)」という言葉がありますが、先に「よろしくお願いいたします」などと言葉を発したあとにお辞儀の動作をすると、より正式な形になります。言葉を発する際にまず相手とアイコンタクトをとり、頭を下げる動作に合わせて自然に目線も落とします。このときに、足元はかかとをつけて足もまっすぐにすることが、きれいに見せるコツです。男性の場合は手は自然な形で体の脇に沿わせます。女性の場合は、左右の手先を体の前で重ね合わせることが多いものの男性同様、脇に自然に沿わせた形もあります。

挨拶はそこに心を込めなければ、うわべだけの動作、相手に気持ちの伝わらない形骸化したものになってしまうことを肝に銘じることが重要です。逆にいえば、形はぎこちなくても、心から相手に対する敬意を込めた挨拶をしていれば、よい人間関係の構築に必ずつながることでしょう。

(写真=ZUU online libraryより引用)

文・ZUU online編集部/提供元・ZUU online library

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