アボット・ラボラトリーズの業績は好調

2020年11月4日に発表された第3四半期(Q3)の決算報告書によれば、同社の業績は好調でした。

トータルの売上高は前年同期比で9.6%増加しました(2020年Q3: 88.5億ドル、2019年Q3: 80.7億ドル)。

営業利益も増加し、24.7%増となりました(2020年Q3: 14.9億ドル、2019年Q3: 11.9億ドル)。

売り上げ増加に伴うコスト削減により、好調な結果となりました。

以下では、部門ごとに解説していきます。

ほとんどの部門で売り上げが増加しました。

製薬部門

インフルエンザワクチン、呼吸疾患や心疾患などの治療薬の開発や提供を行っています。

ただし、新興国のみへの提供です。

前年同期比で売上高は9%減少しました(2020年Q3: 10.9億ドル、2019年Q3: 12.1億ドル)。

栄養部門

様々な栄養ドリンクや栄養サプリメントなどの製造や販売を行っています。

ターゲットは子供や大人、スポーツを行っている人々です。

前年同期比で売上高は2.6%増加しました(2020年Q3: 19.2億ドル、2019年Q3: 18.7億ドル)。

診断部門

迅速な診断や分子診断などのソリューションを提供しています。

この部門については、米国市場での売り上げが最も多く占めています。

前年同期比で売上高は38.3%増加しました(2020年Q3: 26.4億ドル、2019年Q3: 19億ドル)。

医療機器部門

心臓のモニターやスクリーニング、糖尿病疾患の血糖値モニタリングのための医療機器の製造や販売を行っています。

前年同期比で売上高は3.4%増加しました(2020年Q3: 31.7億ドル、2019年Q3: 30.6億ドル)。

長期的に期待できるアボット・ラボラトリーズ

アボット・ラボラトリーズやその最新業績について解説しました。

後述したように、パンデミックの状況下でヘルスケアへの投資や関心が高まり、同社の売り上げはさらに伸びていく可能性があります。

加えて、注目するべき点は、同社は米国以外の市場で大きな売り上げを得ている点です。

これには新興国が含まれます。

高齢化はほとんどの先進国で見られていますが、後進国ではまだこれからです。

長期的には新興国を含めた後進国も急速に高齢化が進みます。

さらに、国内の社会的分断などによる強大な米国経済の長期的な衰退に伴う、世界経済の多極化の可能性も考慮に入れれば、後進国にもビジネス展開をしている同社のビジネスは有利になってくるのではないかと思います。

このことから、アボット・ラボラトリーズは、長期投資に向いていると言えます。

購入するのであれば、今の株式市場のバブルが弾けた時がいいタイミングでしょう。

提供元・The Motley Fool Japan

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