株取引の手数料は、安いに越したことはない。同じ取引でも、手数料によって利益が変わってくるからだ。しかし、手数料は投資金額や投資手法によっても変わってくるので注意したい。ここでは、主な証券会社の手数料を比較してみた。

目次
1,ネット証券9社と大手対面証券3社の手数料を比較
2,日本株や米国株、一番お得なのは?
3,大手対面証券の手数料を下げる方法
4,証券会社を選ぶポイント

1,ネット証券9社と大手対面証券3社の手数料を比較 

約定代金(株価×単元株)は、取引によって異なる。そこで、

  • 1注文の約定代金ごと
  • 1日約定代金合計ごと

    の、約定代金が100万円までの手数料を以下の表に整理した。

国内現物手数料(1注文の約定代金ごと)の比較

証券会社名 約定代金と手数料(税込)

5万円
まで

10万円
まで

20万円
まで

30万円
まで

40万円
まで

50万円
まで

70万円
まで

100万円
まで
SBI証券 55円 99円 115円 275円 535円
楽天証券 55円 99円 115円 275円 535円
マネックス
証券
110円 198円 275円 385円 495円 成行注文1,000円、
指値注文1,500円
(PC以外での注文は
約定代金の0.10%)
松井証券 1注文の約定代金ごとの手数料プランはなし
LINE証券 99円 176円 198円 484円 869円
au カブコム
証券
99円 198円 275円 1,089円
GMOクリック
証券
96円 107円 265円 479円
DMM.com
証券 株
55円 88円 106円 198円 374円
岡三
オンライン証券
108円 220円 385円 660円
SBIネオトレード証券 55円 88円 106円 198円 374円
野村證券
(店舗)
2,860円 約定代金の1.4300% 約定代金の
1.1000%

1,650円
約定代金の
0.9460%

2,728円
SMBC日興証券
(総合コース/支店)
約定代金の1.265%(最低5,500円)
大和証券(支店) 最低金額2,750円
6,325円
1万2,650円
※各公式ホームページを参考に編集部にて作成

国内現物手数料(1日約定代金合計ごと定額手数料)の比較

証券会社名 約定代金と手数料(税込)
~10万円まで ~20万円まで ~30万円まで ~50万円まで ~100万円まで
SBI証券 約定代金合計5,000万円未満 0円 524円
楽天証券 0円 943円
マネックス
証券
1日何回取引しても2,750円(約定代金300万円ごと)
松井証券 0円 1,100円
LINE証券 1日約定代金合計ごと定額手数料プランはなし
au カブコム
証券
1日約定代金合計ごと定額手数料プランはなし
GMOクリック
証券
234円 305円 438円 876円
DMM.com証券 株 1日約定代金合計ごと定額手数料プランはなし
岡三オンライン証券 0円 880円
SBIネオトレード証券 440円 660円
野村證券
(店舗)
1日約定代金合計ごと定額手数料プランはなし
SMBC日興証券
(総合コース/支店)
1日約定代金合計ごと定額手数料プランはなし
大和証券(支店) 1日約定代金合計ごと定額手数料プランはなし
※各公式ホームページを参考に編集部にて作成

米国株取引手数料の比較

高配当で人気の米国株の取引にかかる手数料も比較してみよう。

証券会社名 米国株の取引手数料(税込) 下限/上限取引手数料
SBI証券 約定代金の0.495% 0~22米ドル
楽天証券 約定代金の0.495% 0~22米ドル
マネックス
証券
約定代金の0.495% 0~22米ドル
DMM.com証券 株 0円
野村證券 売買金額の最大1.045%
SMBC日興証券 売買金額の最大1.265%
大和証券 売買金額の最大0.99000%
※各公式ホームページを参考に編集部にて作成
※現物株式取引手数料掲載証券会社12社のうち、米国株を取り扱っている7社が対象

2,日本株や米国株、一番お得なのはどこのネット証券か?

手数料を比較すると、対面証券よりもネット証券ほうがかなり安いことがわかる。

日本株(国内株)でお得なのは?取引スタイルごとに確認

1注文の約定代金ごと取引手数料が最も安いのは、「DMM.com証券 株」と「ライブスター証券(新:SBIネオトレード証券)」だ。それに続く「SBI証券」と「楽天証券」の手数料も、業界最低水準を誇る。

1日約定代金の合計が50万円までであれば、「SBI証券」「楽天証券」「松井証券」「岡三オンライン証券」の手数料が0円なのでお得だ。

1週間に1回程度または1ヵ月に1回程度の少額株式取引、あるいは1日に数回の株式取引を予定している場合は、1注文あたりの取引手数料が安いネット証券、1日定額手数料が安いネット証券のどちらを選んでも、低コストで気軽に株式投資ができる。

この場合は、提供されるサービス内容やサイト、ツールの使い勝手が良い証券会社を選ぶといいだろう。

取引頻度が低く、1回の売買金額が50万円超になることが予想されるなら、取引金額が大きくなっても比較的手数料が安い、1注文あたりの取引手数料が安いネット証券会社を選びたい。

取引金額が大きくなればなるほど、証券会社によって取引手数料に差が出てくる。各社の低価格帯だけでなく、高価格帯の取引手数料も必ず確認してから証券会社を選んでほしい。

米国株(アメリカ株)でお得なのは? DMM.com証券が最安

人気のある米国株の手数料でも、「DMM.com証券 株」では完全0円となっており、手数料無料化が進むネット証券の中でもダントツに安い。

ネット証券大手で米国株を取り扱っている「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」は米国株手数料も安く、3社の金額は同じだ。

為替取引手数料については、2020年3月12日現在で「SBI証券」と「楽天証券」が0.25円、マネックス証券は買付時無料、売付時0.25円であり、若干の差がある。

なお、証券会社によって取り扱う米国株銘柄数が異なるので、米国株取引を前提として証券会社を選ぶ場合は、興味のある銘柄や注目する業種などが取扱銘柄に含まれているかどうかを確認してから、証券会社を選んでほしい。

手数料が割引になるサービスもチェック

ちなみに「au カブコム証券」は最安値ではないものの、独自の取引手数料割引サービスがある。

具体的には、

  • NISA割……NISA口座を開設すると最大5%割引になる
  • 株主推進割引……三菱ファイナンシャル・グループやKDDIなどの関係会社株式購入の際の取引手数料が最大10%割引になる
  • au割+……auカブコム証券でKDDI株を保有している場合に取引手数料が最大15%割引

    などが用意されている。

3,大手対面証券の手数料を下げるには「オンライントレード」

大手対面証券は、ネット証券と比較すると取引手数料が高い。ただし、その手数料には投資のプロである営業担当者に相談する際のコストが含まれている。プロのアドバイスがもらえるというメリットをどう考えるかによって、手数料が高いかどうかを判断するといいだろう。

大手対面証券である「野村證券」「SMBC日興証券」「大和証券」は、取引をオンライントレードに変更すれば手数料は下がる。たとえば野村證券の場合、オンライン専用支店でPCまたはスマホなどで取引すれば、取引手数料(税込)は約定代金10万円までが152円、30万円までが330円、50万円までが524円とネット証券とほぼ同レベルだ。

大手対面証券はIPOで主幹事を務めることも多く、IPOの取扱件数や引受株数はネット証券と比較するとかなり多い。IPO株を購入するためには抽選で当選しなければならないが、そのチャンスが多いのはメリットだ。

4,取引手数料だけでなく自分に合った証券会社を選ぶことが重要

取引手数料は必ずかかるコストなので、きちんと調べた上で証券会社を選びたい。手数料に加えてツールの使いやすさや取扱銘柄なども検討し、自分に合った証券会社を選んでほしい。

実際に株式投資を始めてみる

口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
>>SBI証券の口座開設はこちら

口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
>>楽天証券の口座開設はこちら

米国株の取り扱いが豊富、ワン株も取引可能

>>マネックス証券の口座開設はこちら

株主優待名人の桐谷さんも開設、少額取引の手数料が0円
>>松井証券の口座開設はこちら

取引コストが抑えられ、中上級者も検討したい
>>ライブスター証券(新:SBIネオトレード証券)の口座開設はこちら

IPO当選確率を上げるなら!ツールも魅力的 >>岡三オンライン証券の口座開設はこちら

手数料が業界最安値水準な上に取引でポイントがたまる
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現物・信用ともに低コスト!
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近藤真理
執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

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