ビューカードには様々な種類があり、どれを選べば一番お得なのか悩む人もいるだろう。ここでは、おすすめのビューカード5枚を徹底比較する。メリットやデメリット、それぞれの特徴を解説するので、ビューカードを選ぶ際の参考にしてもらいたい。

目次
1,ビューカードの3つの共通メリットを紹介
2,メリット1 Suicaオートチャージができる唯一のカード
3,メリット2 JR東日本の利用分は1.5%還元!ビューカードのポイント還元率は?
4,メリット3 JR東日本グループを主とした各種優待
5,ビューカード5種を比較!
    5-1,ビュー・スイカカード
    5-2,ビューゴールドプラスカード
    5-3,JRE CARD
    5-4,ルミネカード
    5-5,ビックカメラSuicaカード
6,ビューカードに共通する3つのデメリット・注意点
7,どのビューカードを選べばいいか?

1,ビューカードに共通する3つの特徴は?

JR東日本グループ発行のビューカードは、同グループでお得に使えるクレジットカードだ。ここでは5種のビューカードを紹介するが、まずはこのビューカードに共通する3つのメリットに触れておこう。

メリット1,唯一Suicaオートチャージができるクレジットカード
メリット2,JR東日本の利用分は1.5%の高還元率に
メリット3,JR東日本グループのホテル・レンタカー・レジャー施設・バスなどで各種優待が提供される

それぞれのカードの特徴を説明する前に、ビューカードに共通する3つのメリットを紹介しよう。

2,メリット1 Suicaオートチャージができる唯一のカード

「Suicaオートチャージ」とは、Suicaで改札を通過する際にチャージ残高が一定金額を下回っていると、クレジット決済で自動的にチャージされる仕組みのことだ。チャージ残高を気にする必要がないので非常に便利なサービスだが、登録できるのはビューカードだけ。電車移動時のストレスを軽減してくれるこの特徴だけでも、Suica利用者にとっては大きなメリットと言えるだろう。

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3,メリット2 JR東日本の利用分は1.5%還元!ビューカードのポイント還元率は? 

ビューカードでは、JR東日本での利用分が最高1.5%と超高還元率になる。まずは、ポイントサービス全体を見てこう。

貯まるポイントと還元率……「JRE POINT」が還元率0.5%で貯まる

貯まるポイントはJR東日本の共通ポイント「JRE POINT」で、クレジット支払い1,000円(税込)につき5ポイント(約5円相当)が付与され、ポイント還元率は0.5%。ポイントの有効期限は、最後に獲得・利用した日から2年後の月末だ。

貯まるポイント JRE POINT
貯まる単位 クレジット支払1,000円→5ポイント
(5円相当)
通常還元率 0.5%
ポイント有効期限 最後にポイントを獲得・利用した日から
2年後の月末

ビューカードのうち「ビックカメラSuica」では、JRE POINTのほかビックポイント0.5%分も付与され、ポイント還元率は合計で1%になる。

ポイントの使い道……1ポイント→1円でSuicaへのチャージもできる

「JRE POINT」は賞品への交換のほか、1ポイント→1円としてSuicaにチャージすることもできる。また、駅ビルなどのJRE POINT加盟店やショッピングサイト「JRE MALL」で支払いに充当したり、商品券やクーポン券などに交換したりすることもできる。

ただし交換できる商品券やクーポンは、主にJR東日本グループのものだ。また、一部の提携カードを除き、他社ポイントや航空マイルには交換できない。

交換対象となる商品券・クーポンなどを一部抜粋し、交換に必要ポイント数とともに紹介しよう。

交換対象 交換対象の単位 必要ポイント数
Suicaグリーン券 1枚 600P
VIEWカード・グリーン車利用券
(新幹線・特急列車用)
1枚 2,000P
ルミネ商品券 4,000円分 3,600P
びゅう商品券 1,000円分 1,420P
駅レンタカー 3,000円利用券 2,550P
東京ステーションホテル利用券 5,000円相当 4,700P
ホテルニューグランド利用券 3,000円相当 2,550P
メトロポリタンホテルズ共通利用券 2,000円相当 1,750P
エアポートバス東京・成田利用券 2枚セット 2,050P
ジェクサー1日利用券 3,000円相当 2,100P
美味しいお米カード 550円相当 750P
ハーゲンダッツギフト券 2個分 850P
ベックスコーヒーショップ
ドリンク回数券
1つづり 1,150P
東北応援うめぇどカード 5,000円相当 4,750P
お取り寄せグルメカード 5,250円相当 5,000P

ポイント還元率をアップする9つの方法

ビューカードの通常のポイント還元率は、決して高くない。しかしポイントアップの方法が多く、特にJR東日本グループの利用ではお得にポイントが貯まる仕組みになっている。ポイントアップの方法は、以下のとおり9つある。

・方法1,JR東日本の利用分はポイント3倍

通常のクレジット利用では1,000円(税込)につき5ポイントだが、Suicaオートチャージの利用や定期券の購入などJR東日本の利用分は3倍の15ポイントが付与される(ポイント還元率1.5%)。ポイント3倍の対象商品は以下のとおり(一部例外あり)。

  • 乗車券、定期券、回数券、特急券、特別企画乗車券
  • びゅうトラベルの旅行商品
  • Suica定期券、Suicaカード
  • ビューカードでのSuica入金(チャージ)
  • Suicaオートチャージ
  • モバイルSuica

・方法2,Suicaで在来線に乗車するとボーナスポイント

JR東日本の在来線にSuicaで乗車すると、モバイルSuicaやApple PayのSuicaでは50円につき1ポイントが、カードタイプのSuicaでは200円につき1ポイントが付与される。Suicaチャージ時のポイントと合わせると、ポイント還元率は前者が3.5%、後者は2%になる。

・方法3,Suicaをショップで利用するとボーナスポイント

「Suica登録して貯まる」というステッカーのある店舗でSuicaを使うと、100円(税込)あるいは200円(税込)につき1ポイントが貯まる。Suicaチャージ時のポイントと合わせると、前者は2.5%、後者は2%のポイント還元率になる。

対象となるのはJR東日本の駅ナカ店舗・自販機、社内販売、Suica対応の駅コインロッカーなどのほか、イトーヨーカドー、ヨークマート、デニーズ、紀伊國屋書店、コナカ、洋服の青山、ホテルニューグランド、ANA国内線機内販売、タイムズ(駐車場)、ヤマト運輸などだ。

・方法4,JRE POINT加盟店で100円1ポイント

駅構内や駅ビル内にある「JRE POINT加盟店」では、カード提示により100円(税別)につき1ポイントが付与される。クレジット払いの場合、ポイント還元率は合わせて1.5%になる。

・方法5,特約店でポイント2倍

ENEOSサービスステーション、ENEOSでんき、ENEOS都市ガス、東日本エリアの駅レンタカーでポイントが2倍(税込1,000円につき10ポイント付与)、ポイント還元率は1%になる。

・方法6,Web明細で毎月50ポイント贈呈

明細書を紙でもらう代わりにスマホやパソコンで確認するように設定すると、「Web明細ポイントサービス」として毎月の明細書発行時に50ポイント、年間で最大600ポイントが付与される。

・方法7,ネット予約サービス「えきねっと」で特別ポイント

全国の新幹線・JR特急列車指定席の申し込み、JR東日本国内ツアー商品のオンライン購入ができる「えきねっと」では、利用金額に応じて「えきねっとポイント」が付与される。このポイントはJRE POINTに交換でき、交換レートは2えきねっとポイント→5 JRE POINTだ。

付与されるポイントは、申し込みの種類により10ポイント~最大60ポイント。例えば、JR東日本・JR北海道エリアの「新幹線eチケット指定券席」を申し込んで、IC乗車を利用すると60ポイントが付与される。

また、びゅうトラベルの旅行商品をえきねっとで購入すると、500円につきえきねっとポイント1ポイントが付与される。それに加え、JR東日本でのビューカード利用分に対するポイント3倍が適用されてJRE POINTが1.5%分付与されるため、合わせて2%のポイント還元率になる。

なお、えきねっとポイントとJRE POINTは2021年春以降に統合される予定。えきねっとの利用に対して、JRE POINTが直接付与されることになる。

・方法8,「JRE MALL」利用で還元率3%に

ネットショッピングモール「JRE MALL」でのクレジットカード利用で、100円(税別)につき3ポイントが付与される。ポイント還元率は3%。

・方法9,「VIEW ショッピング ステーション」経由で最大37倍に!

ポイントサイト「VIEW ショッピング ステーション」を経由して、各種ネットショップ・モールを利用すると、各ショップに設定された倍率でポイントが加算される。

それとは別に、各ショップで提供されるポイントも付与される(楽天市場なら楽天ポイント)。登録ショップは楽天市場、Yahoo!ショッピング、ディノスオンラインショップ、びゅう国内ツアー、じゃらん、一休.comなど多数。

このようにJR東日本での利用は還元率1.5%だが、多くのポイントアップ手段が用意されている。年間200万円のクレジット利用額があるケースで考えると、そのうち定期券や新幹線代などで30万円を利用し、Web明細ポイントサービスに登録した場合、獲得ポイント数は1万3,600ポイントとなり、ポイント還元率は0.68%になる。駅ビルやポイントサイトも利用すれば、さらに還元率は高くなるだろう。

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4,メリット3 JR東日本グループを主とした各種優待

JR東日本グループを中心に、ホテルや駅周辺店舗などで各種優待が提供される。その一部を紹介しよう。

店舗名・優待名 優待内容
JRホテルグループ各ホテル 宿泊10%オフ
東急ホテルズ各ホテル
ブリーズベイホテルグループ
JR東日本ホテルズ各ホテル
(メトロポリタンホテルズ
JR東日本ホテルメッツ
ホテルニューグランドなど)
年間利用額10万円(税込)ごとに
5,000円分のホテル利用券をプレゼント
(ビューゴールドプラスカードは7,000円分)
宿泊最大20%オフ
直営レストラン・バーで最大10%オフ
レイトチェックアウト無料(12時まで)
ホテルメトロポリタン
ウエディング
チャペル挙式費用通常35万円が半額
入刀用ウェディングケーキプレゼント
目黒雅叙園 園内4店舗のレストランで平日15%オフ、
土日祝10%オフ
駅レンタカー 料金10%オフ
ジェイアールバス関東 東京駅~名古屋駅間の夜行バス当日片道10%オフ
ジェクサー・
フィットネスクラブ
入会金・利用開始月会費・翌月会費が無料
GALA湯沢スキー場 場内リフト券10%オフ
場内ショッピング10%オフ
アート引越センター 引越基本料金20%オフ
ダンボール最大50枚サービス
カラオケ ビックエコー ルーム料金30%オフ
または飲み放題プラン10%オフ
JOYSOUND直営店 ルーム料金30%オフ
フリータイム・パーティーコース・
ドリンクバー込み料金10%オフ
ビューカード優待ステッカーの
ある第一興商ダイニング店舗
10%オフ(ランチは50円引き)

交通やホテル関係はもちろん、引越しやフィットネス、カラオケ、飲食店など優待が提供される店舗のジャンルはさまざま。旅のシーンだけでなく日常でもお得さを味わえるだろう。

5,おすすめのビューカード5種を比較!ビュー・スイカ、ビューゴールドプラス、JRE CARD、ルミネ、ビックカメラSuica

ここからは、数あるビューカードの中で特におすすめの5枚「ビュー・スイカカード」「ビューゴールドプラスカード」「JRE CARD」「ルミネカード」「ビックカメラSuicaカード」について、基本スペックと審査基準、各カードの特徴について説明しょう。

基本スペック比較表

カード名 年会費
(税込)
還元率
(通常時)
定期券
機能
特徴
ビュー・スイカビューカード

524円 0.5% ・利用金額に応じてビューサンクスボーナス付与

ビューゴールド
プラスカード
ビューカード

11,000円 0.5% ・空港ラウンジサービスが無料
・東京駅ビューゴールドラウンジを利用できる
・東京駅周辺での優待が提供される
・利用金額に応じてビューゴールドボーナスが適用

JRE CARDビューカード

524円 0.5% △※ ・加盟店/優待店でポイントUP
・アトレで利用特典が付帯

ルミネカードビューカード

1,048円 0.5% ・ルミネ/ニュウマンで最大10%off
・最高5,000円の商品券が贈与

ビックカメラ
suicaカード
ビューカード

524円 1.0% ・ビックカメラで最大11.5%のポイント還元
・ビックポイントに移行できる
※カード種別により異なる

カード名 年会費
(税込)
還元率
(通常時)
定期券
機能
ビュー・スイカ
ビューカード

524円

0.5%

・利用金額に応じて
ビューサンクスボーナス付与

ビューゴールド


プラスカード

ビューカード

11,000円

0.5%

・空港ラウンジサービスが無料
・東京駅ビューゴールドラウンジ
を利用できる
・東京駅周辺での優待が提供される
・利用金額に応じて
ビューゴールドボーナスが適用

JRE CARD


ビューカード

524円

0.5%

△※

・加盟店/優待店でポイントUP
・アトレで利用特典が付帯

ルミネカード


ビューカード

1,048円

0.5%

・ルミネ/ニュウマンで最大10%off
・最高5,000円の商品券が贈与

ビックカメラ


suicaカード

ビューカード

524円

1.0%

・ビックカメラで最大11.5%
のポイント還元
・ビックポイントに移行できる

※カード種別により異なる

5-1,ビュー・スイカカード――年間最大5,250ボーナスポイントがプレゼントされる

「ビュー・スイカカード」の年会費は524円(税込)。国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBから選べる。

最高1,000万円の国内旅行傷害保険(利用付帯)と、最高500万円の海外旅行傷害保険(自動付帯)が付帯する。しかし海外旅行保険には、一般的にクレジットカードに付帯する保険に見られる賠償責任、携行品損害、救援者費用に対する補償はない。

紛失・盗難時にカードの不正利用を補償する紛失補償では、カード搭載のSuicaへのチャージ残額も補償され、定期券機能を利用していれば定期券部分も補償の対象になる。この紛失補償はこのカードだけでなく、ビューカードに共通して適用される。

・特徴1,カード利用額に応じたビューサンクスボーナスの付与

このカード独自の特徴として、カード利用額に応じてボーナスポイントをもらえる「ビューサンクスボーナス」がある。

これは年間のクレジット利用額累計に応じてボーナスポイントがもらえるサービスで、最大5,250ポイントを獲得できる。ボーナスポイントは、条件金額をクリアした翌月に付与される(JR東日本利用の一部、一部の電子マネーやプリペイドカードへのチャージなどは累計対象から除かれる)。

年間利用額累計 ボーナス加算分 ボーナス累計
150万円以上 2,500P 5,250P
100万円以上 1,500P 2,750P
70万円以上 1,000P 1,250P
30万円以上 250P 250P

ビュー・スイカの
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5-2,ビューゴールドプラスカード――空港でも東京駅でもラウンジを使える

「ビューゴールドプラスカード」の年会費は1万1,000円(税込)、国際ブランドはJCB。

付帯保険は、海外・国内ともに最高5,000万円(自動付帯)。年間300万円限度のショッピング保険も付帯する(1事故あたり自己負担額5,000円)。なおETCカードの年会費(通常税込524円)は、このカードでは無料になる。

ほかのビューカードと比べると年会費はかなり高いが、ゴールドカードとしてのサービスのほか、ポイントが貯まりやすい仕組みもあり、年会費相当かそれ以上のメリットがあるカードと言える。ここからは、このカードの特徴を紹介しよう。

・特徴1,空港ラウンジサービスが無料

国内主要32空港とハワイ・ホノルルの空港ラウンジを無料で利用できる。

・特徴2,空港サービスを優待価格で利用できる

空港での多種多様なサービスを優待価格で利用できる。詳細は以下のとおり。

サービス名 優待内容
成田空港QLライナー宅配サービス 20%オフ
成田空港コート預かりサービス
ABC空港宅配
(羽田・成田・関空・中部国際)
15%オフ
防寒具一時預かり
(羽田・成田・関空・中部国際)
10%オフ
レンタルモバイル
(羽田・成田・関空・中部国際)
15%オフ
ホテル宅配便サービス(羽田) 1個につき100円オフ

・特徴3,東京駅「ビューゴールドラウンジ」を利用できる

東京駅発の新幹線グリーン車・特急列車グリーン車・グランクラス(新幹線特別車両)の利用時に、東京駅構内の「ビューゴールドラウンジ」を利用できる。同伴者も利用できるが、利用料として3,300円(税込)を支払うか、「ビューゴールドラウンジご利用券」(JRE POINT 2,500ポイント→1枚のレートで交換可)が必要だ。

ラウンジでは、ソフトドリンク、お菓子、新聞・雑誌、無線LAN、クロークサービスなどが提供され、入室から90分間滞在できる。

・特徴4,東京駅周辺での優待が提供される

ホテル-東京駅間の当日宅配「ABCホテルエクスプレス便」で、1個につき100円オフの優待が適用される。また「東京駅グランボーナス」として、東京駅周辺の対象施設における年間利用額累計5万円(税込)ごとに3,000円分の施設利用券がプレゼントされる。

・特徴5,利用金額ごとにボーナスポイント贈呈

年間のクレジット利用額累計に応じて、ボーナスポイントがプレゼントされる「ビューゴールドボーナス」が適用される。

年間利用額累計 ボーナス加算分 ボーナス累計
200万円以上 4,000P 1万500P
150万円以上 3,000P 6,500P
100万円以上 2,000P 3,500P
70万円以上 1,500P 1,500P

付与ポイントは「ビューサンクスボーナス」よりも多くなっており、最大で合計1万500ポイントが付与される。

・特徴6,入会特典/利用特典ボーナスポイントプレゼント

入会時に「入会特典」として5,000ポイントがプレゼントされる。また。年間のクレジット利用額が100万円(税込)以上なら、2年目以降も毎年5,000ポイントが「利用特典」として進呈される。

「ビューゴールドカードプラス」は空港系サービス、JRの駅での優待、貯まりやすいポイントサービスなど、ゴールドカードにふさわしい特徴を持つカードだ。

ビューゴールドプラスカードの
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5-3,JRE CARD――独自のポイントアップ店で3.5%還元

「JRE CARD」は機能別に3種類が用意されており、それぞれ選べる国際ブランドが異なる。

「JRE CARD」の種類 選べる国際ブランド
Suica機能付き VISA/Mastercard/JCB
Suica機能+定期券機能付き VISA
Suica機能・定期券機能ともになし

年会費はいずれも524円(税込)で、初年度は無料。「ジェクサー・フィットネスクラブ」などの月会費を1年間に1回以上カードで支払うと、次年度の年会費も無料になる。付帯保険は「ビュー・スイカカード」と同じ内容で、最高1,000万円の国内旅行傷害保険(利用付帯)、最高500万円の海外旅行傷害保険(自動付帯)だ。

このカードがほかのビューカードと違うのは、優待店でのポイントアップとボーナスポイントの仕組みだ。

・特徴1,JRE CARD加盟店/JRE CARD優待店でのポイントアップ

JRE CARD加盟店では還元率が1.5%に、JRE CARD優待店では3.5%になる。JRE CARD優待店には、JR東日本管内の駅ビルのアトレ、ルミネ、ニュウマン、ペリエ、nonowa、ビーンズ、ラスカ、VAL、エスパル、MIDORI、CoCoLo、ピボットなどがある。

・特徴2,アトレで利用特典(年間ボーナスポイント)が付帯

アトレ・アトレヴィ各店、プレイアトレ土浦における年間クレジット支払額が5万円(税込)以上で、500ポイント(期間限定ポイント)がプレゼントされる。

JRE CARDの
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5-4,ルミネカード――ルミネで5~10%オフになるビューカード

「ルミネカード」の年会費は1,048円(税込)。国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBから選べる。

ゴールド以外のほかのビューカードと同じく、最高1,000万円の国内旅行傷害保険(利用付帯)、最高500万円の海外旅行傷害保険(自動付帯)が付帯する。

ほかのカードにはない特徴は、駅ビル「ルミネ」「ニュウマン」でお得に使えることだ。

・特徴1,ルミネ、ニュウマンで5~10%オフ

ルミネ、ニュウマン、ルミネのネット通販「アイルミネ」で常時5%オフになるほか、年に数回10%オフになるキャンペーンが実施される。

・特徴2,ルミネスペシャルサンクス適用で最高5,000円の商品券

ルミネ、ニュウマン、アイルミネでの年間利用金額に応じて、「ルミネ商品券」がプレゼントされる。条件は以下のとおり。

年間利用金額 ルミネ商品券
100万円以上 5,000円分
70万円以上 3,000円分
50万円以上 2,000円分
20万円以上 1,000円分

・特徴3,ルミネスタイルで最大80%オフになる優待も

「ルミネスタイル」とはグルメ、美容、カルチャー、旅行、子育てなどに関する多種多様な店舗・サービスで優待を受けられるサービスのこと。ホテル・旅館だけでも約2万2,000軒が対象になっており、最大80%オフになる優待を受けられる。

ルミネカードの
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5-5,ビックカメラSuicaカード――通常ポイント還元率1%の高還元率クレジットカード

「ビックカメラSuicaカード」の年会費は524円(税込)で、初年度は無料。2年目以降は前年に一度でもクレジット利用があれば無料になるので、年会費は実質無料と考えていいだろう。国際ブランドはVISA、JCBから選べる。

ゴールド以外のほかのビューカードと同じく、最高1,000万円の国内旅行傷害保険(利用付帯)、最高500万円の海外旅行傷害保険(自動付帯)が付帯する。

・特徴1,還元率が通常1%

このカードの特徴は、クレジット利用により0.5%分のJRE POINTと、0.5%分の「ビックポイント」(ビックカメラのポイント)が同時に貯まり、ポイント還元率が合わせて1%になることだ。

ビックカメラでは、最大11.5%のポイント還元も狙える。JRE POINTからビックポイントへの移行もできるため、使い勝手が良い。

・特徴2,ビックカメラで最大11.5%のポイント還元

ビックカメラでは現金払いで10%のポイント(ビックポイント)が還元され、ビックカメラと提携していないクレジットカードでは8%が還元される。Suica払いでは現金払いと同じ10%還元になるため、「ビックカメラSuicaカード」でチャージしたSuicaで支払うと、チャージ時の1.5%と合わせて11.5%という超高還元率になる。

・特徴3,ビックポイントに移行できる

1,000 JRE POINTを1,000 ビックポイント(1,000円相当)に交換できる。ビックカメラをよく利用しているなら、これは大きなメリットと言えるだろう。

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6,ビューカードに共通する3つのデメリット・注意点

JR東日本で圧倒的にお得になるビューカードだが、申し込みにあたってはデメリットや注意点も把握しておきたい。

デメリット1,利用可能枠の上限が高くない

入会時の利用可能枠が80万~200万円の間で設定されるゴールドを除くと、利用可能枠は10万~80万円と比較的低く設定されている。しかも、新幹線や特急列車の回数券、Suicaへのチャージ分については、利用可能枠の中でさらに制限された利用枠が設けられている。新幹線などを頻繁に利用する人は、使い勝手が良くないと感じる場面がありそうだ。

デメリット2,通常ポイント還元率が高くない

通常のクレジット利用のポイント還元率は0.5%と比較的低く、メインカードとしての利用をためらう要因になり得る。また、一部のカードを除くとポイントを他社ポイントやマイルに交換できないため、不便さを感じる人もいるようだ。

デメリット3,ETCカードが有料

ゴールド以外のビューカードは、ETCカードの年会費が524円(税込)。ETCカードの年会費が無料の他社クレジットカードが多いことを考えると、これはデメリットと言えるだろう。

7,どのビューカードを選べばいいか?

ここまで見てきたように、ビューカードはJR東日本の路線や駅ビルをよく利用する人にとって非常にお得なカードであることは間違いない。

年会費の支払いを避けたいなら「ビックカメラSuicaカード」がおすすめだが、駅ビル利用が多いなら「JRE CARD」や「ルミネカード」もいいだろう。

JR東日本はよく利用するが駅ビルの利用は多くないならベーシックな「ビュー・スイカカード」、東京駅発の鉄道旅行や空の旅が多いならラウンジを利用できる「ビューゴールドプラスカード」がおすすめということになる。

 

モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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