iDeCoを始める上で重要なのが、どの金融機関で始めるかということだ。そこで今回は個人投資家に人気のネット証券会社大手であるSBI証券と楽天証券をピックアップ。それぞれのiDeCoの特徴を徹底比較する。

目次
1.金融機関選びの4つの比較ポイント
2.iDeCoの手数料を比較
3.商品ラインアップを比較
4.インデックスファンドの信託報酬を比較
5.売却時に手数料がかかるiDeCo対象商品を比較
6.iDeCoにおけるサービスを比較
7,SBI証券と楽天証券のiDeCoの評判・口コミを紹介
8.SBI、楽天でiDeCoを始めるべき人

1.iDeCo(イデコ)を始めるには金融機関選びが重要——4つの比較ポイント

iDeCoは自分で掛金を拠出し、自分で選んだ金融商品で運用しながら積み立て、60歳以降に受け取れる個人型の年金だ。iDeCoで運用対象の金融商品や手数料は、申し込みをした金融機関によって異なる。そのためiDeCoでは金融機関選びが重要になる。

iDeCoの金融機関を比較するポイントとして、「手数料」、「商品ラインアップ」、「インデックスファンドの信託報酬」、「各種サービス」の4つを挙げることができる。

iDeCoができる金融機関は証券会社をはじめ、銀行などさまざまある。中でも手数料が格安で商品が充実しているのがネット証券会社だ。魅力的な商品をそろえており手数料も安く充実したサービスなどで、特に人気なのがネット証券大手のSBI証券と楽天証券だ。

2.iDeCo(イデコ)にかかる手数料をSBI証券と楽天証券で比較

iDeCoでは加入時と運用期間中に手数料がかかり、どの金融機関でも共通する手数料と、利用する金融機関独自の手数料がある。

どの金融機関でも共通で負担する手数料は以下だ。iDeCoの加入時と運用期間中に、国民年金基金連合会と事務委託先金融機関(資産管理サービス信託銀行)へと支払うことになる。

<加入時>

  • 国民年金基金連合会に支払う手数料……2,829円

    <運用期間中>

  • 国民年金基金連合会へ支払う手数料……105円/月(掛金を拠出する場合)
  • 事務委託先金融機関(資産管理サービス信託銀行)へ支払う手数料……66円/月

    利用する金融機関独自の手数料とは、金融機関へ支払う加入時手数料と運用期間中の口座管理手数料だ。加入時手数料と口座管理手数料は金融機関により金額が異なるが、SBI証券と楽天証券ではこの2つの手数料が無料だ。

    この他の金融機関独自の手数料には、企業型確定拠出年金や他金融機関へ移管する際の「企業型年金や他金融機関への移管時手数料」がある。

    SBI証券と楽天証券のiDeCo手数料の一部を下の表にまとめた。

SBI証券 楽天証券
加入・移換時手数料 2,829円
(金融機関分無料)
2,829円
(金融機関分無料)
口座管理手数料
(掛金拠出者)
171円/月
(金融機関分無料)
171円/月
(金融機関分無料)
口座管理手数料
(掛金を拠出しない場合)
66円/月
(金融機関分無料)
66円/月
(金融機関分無料)
企業型年金や他金融機関への移管時手数料 4,400円 4,400円
※SBI証券、楽天証券の公式ホームページを基に筆者作成

3.iDeCo(イデコ)の商品ラインアップをSBI証券と楽天証券で比較

SBI証券と楽天証券でiDeCoの商品ラインアップを比較してみよう。SBI証券にはオリジナルプランとセレクトプランの2つのプランがあり、利用するプランを選択する仕組みだ。

SBI証券の2つのプランと楽天証券の資産別の商品本数を比較する表は以下だ。

SBI証券
オリジナルプラン
SBI証券
セレクトプラン
楽天証券
国内株式 9本 6本 6本
国内債券 1本 1本 2本
国内REIT 1本 1本 2本
海外株式 9本 11本 4本
海外債券 2本 4本 4本
海外REIT 1本 1本 1本
国内外株式 2本 3本 3本
コモディティ 1本 1本 1本
バランス型 7本 4本 5本
ターゲットイヤー型 4本 4本 3本
元本確保型商品 1本 1本 1本
商品本数合計 38本 37本 32本
※SBI証券と楽天証券のホームページを基に筆者作成 続いてSBI証券と楽天証券のiDeCo商品ラインアップの特徴を紹介しよう。

SBI証券のiDeCo(イデコ)の特徴――圧倒的な商品数から自分に合った商品が選べる

SBI証券はiDeCoの運用を10年以上行っており、楽天証券と比較した場合に大きく異なる点として商品ラインアップの充実度が挙げられる。

iDeCo向けの金融商品は楽天証券の32本に対し、SBI証券は38本のオリジナルプランと37本のセレクトプランの2つのプランから選べる。

両プランともにさまざまな商品をバランスよくそろえており、投資スタイルなどに合わせて選べるというメリットがある。提案される商品はSBI証券の取扱銘柄の中でも設定から3年以上経過しており、モーニングスター社の格付けで高評価を得ているものだけなので安心だろう。

オリジナルプランではバランス型が7本と充実している。そのうち「DCインデックスバランス」は株式の組み入れ比率が20%、40%、60%、80%の4種類の商品を用意し、バランス型主体のポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)に組み入れやすい。

セレクトプランには、比較的新しく低い信託報酬を実現する商品が充実している。個々の資産クラスの商品を組み合わせるポートフォリオならセレクトプランがおすすめだ。

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楽天証券のiDeCo(イデコ)の特徴――運用コストを抑えた厳選ラインアップで選びやすい

楽天証券はSBI証券に比べると商品本数は32本と少ないものの、厳選された商品ラインアップになっており、コストの安いインデックスファンドも充実している。本数を厳選しているため、商品選びがしやすいというメリットがある。

特に「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」が楽天証券のiDeCoで購入できるのは大きなメリットだ。

これらは楽天投信投資顧問が米国大手投信会社であるバンガード社と共同で提供している商品で、全米の株式または日本を含む全世界の株式に投資できる商品だ。

SBI証券のセレクトプランにもバンガード社のファンドを資産に組み込む商品「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」があるが、こちらはアクティブ型のため商品の良しあしの判断が容易ではない。

楽天のバンガードの2商品はインデックス型であり、信託報酬が低いため初心者でも長期投資で利用しやすいといえる。

>>楽天証券でiDeCo(イデコ)を始めるならこちら

4.iDeCo(イデコ)で取り扱うインデックス型投資信託の信託報酬をSBI証券と楽天証券で比較

投資初心者が選びやすいのがインデックス型の投資信託だ。インデックス型の投資信託とは、日経平均株価やダウ平均株価などのインデックス(特定の株価指数)と同じ値動きを目指すファンド(投資信託)のことである。

インデックスファンドの特徴は、シンプルな設計のため投資成果がわかりやすいことと、複数の銘柄で構成されるインデックスへの投資が、そのまま分散投資となり、リスク抑制を期待できることだ。

そして、インデックスファンドを選ぶ1番のポイントは、信託報酬(ファンド保有中の手数料)が低いことである。

iDeCo(イデコ)で買える低信託報酬で単一指数のインデックス型投資信託をSBI証券と楽天証券で比較

SBI証券と楽天証券の単一指数のインデックスファンドのうち、各資産クラスで最も信託報酬が低いファンドを比較すると以下のようになる。

なお単一指数のインデックスファンドとは、日経平均株価やダウ平均株価などの一つの株価指数への連動を目指すファンドのことを指す。

ファンド名
(SBI証券)
オリジナルプラン
信託報酬 ファンド名
(SBI証券)
セレクトプラン
信託報酬 ファンド名
(楽天証券)
信託報酬
国内
株式
三井住友・
DCつみたて
NISA・
日本株
インデックス
ファンド
0.176% eMAXIS Slim
国内株式
(TOPIX)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ日経平均
インデックスファンド
0.154%
以内
三井住友・
DCつみたて
NISA・
日本株
インデックス
ファンド
0.176%
国内
債券
三菱UFJ 
国内債券
インデックス
ファンド
(確定拠出年金)
0.132% eMAXIS Slim
国内債券
インデックス
0.132%
以内
たわら
ノーロード
国内債券
0.154%
国内
REIT
DCニッセイ
J-REIT
インデックス
ファンドA
0.275%
以内
<購入・
換金手数料なし>
ニッセイJリート
インデックス
ファンド
0.275%
以内
三井住友・
DC
日本リート
インデックス
ファンド
0.275%
海外
株式
DCニッセイ
外国株式
インデックス
0.154% <購入・
換金手数料なし>
ニッセイ外国株式
インデックス
ファンド
0.1023%
以内
たわら
ノーロード
先進国株式
0. 10989
海外
債券
野村外国債券
インデックス
ファンド
(確定拠出年金向け)
0.154% eMAXIS Slim
先進国債券
インデックス
0.154%
以内
たわら
ノーロード
先進国債券
0.187%
海外
REIT
三井住友・
DC外国リート
インデックス
ファンド
0.297%
以内
三井住友・
DC外国リート
インデックス
ファンド
0.297%
以内
三井住友・
DC外国リート
インデックス
ファンド
0.297%
※SBI証券と楽天証券のホームページを基に筆者作成

SBI証券の2つのプランを比較すると、オリジナルプランよりもセレクトプランのほうが低信託報酬の商品がそろう。SBI証券にて単一指数のインデックスファンドでポートフォリオを構成するなら、セレクトプランの選択が望ましいと考えられる。

SBI証券のセレクトプランと楽天証券を比較すると、SBI証券のセレクトプランのほうが低信託報酬の商品が多いが、信託報酬に差がない商品もある。自分が投資する資産配分などでどちらの証券会社を選ぶかを検討しよう。

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iDeCo(イデコ)で買える低信託報酬のバランスファンドをSBI証券と楽天証券で比較

初心者にとっては単一指数のインデックスファンドを選んで組み合わせるのは簡単ではない。そのような場合に選びやすいのが、複数指数のバランスファンドだ。

バランスファンドは単一指数のインデックスファンドに比べて信託報酬が高めというデメリットがあるが、一つの商品で複数資産への分散投資ができ、リバランス(資産配分のバランス調整)の手間が省けるなどメリットも多い。

バランスファンドにもインデックス型とアクティブ型があるが、ここでは初心者でも選びやすいインデックス型のバランスファンドを対象に比較する。

SBI証券と楽天証券の低信託報酬でインデックス型のバランスファンドは以下である。

<SBI証券のオリジナルプラン>

  • DCインデックスバランス (株式20)……信託報酬0.154%
  • DCインデックスバランス (株式40)……信託報酬0.154%
  • DCインデックスバランス (株式60)……信託報酬0.154%
  • DCインデックスバランス (株式80)……信託報酬0.154%
  • iFree

8資産バランス……信託報酬0.242% \

  • eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)……信託報酬0.154%以内

    > \<楽天証券>

  • 楽天・インデックス・バランス(DC年金)……信託報酬0.207%程度

    SBI証券のセレクトプランと楽天証券のバランスファンドはそれぞれ一つだけであるため、資産配分を選べない。

    一方、SBI証券のオリジナルプランにはさまざまな資産配分の商品が用意される。SBI証券のセレクトプランや楽天証券の商品とは異なる資産配分のバランス型商品を選びたい場合には、SBI証券のオリジナルプランを選択するのがいいだろう。

5.売却時に手数料負担があるiDeCo(イデコ)の商品をSBI証券と楽天証券で比較

投資信託は信託財産留保額という売却時にかかる手数料が設定されている銘柄がある。こうした銘柄では、売却時の基準価額の一部が信託財産留保額として売却代金から差し引かれる。

信託財産留保額の設定があるiDeCoの対象商品数は、SBI証券のオリジナルプランとセレクトプランではそれぞれ9商品、楽天証券は3商品だ。それらの商品は売却時に0.1%から0.3%の信託財産留保額の負担がある。

SBI証券と楽天証券にて信託財産留保額の負担があるiDeCo対象商品を以下に示す。

金融商品 信託財産留保額 SBI証券
オリジナル
プラン
SBI証券
セレクト
プラン
楽天証券
スパークス・日本株式
スチュワードシップ・ファンド
0.3%
SBI資産設計オープン
(資産成長型)
0.15%
DC外国株式
インデックスファンド
0.2%
朝日Nvestグローバル
バリュー株オープン
0.3%
SBI中小型割安成長株ファンド
ジェイリバイブ<DC年金>
0.3%
セレブライフ・ストーリー2025 0.3%
セレブライフ・ストーリー2035 0.3%
セレブライフ・ストーリー2045 0.3%
セレブライフ・ストーリー2055 0.3%
ハーベスト アジア
フロンティア株式ファンド
0.3%
セゾン・バンガード・
グローバルバランスファンド
0.1%
セゾン資産形成の達人ファンド 0.1%
みずほUSハイイールドファンド
<DC年金>
0.2%
※SBI証券と楽天証券のホームページを基に筆者作成

売却時の手数料負担から考えると、SBI証券よりも楽天商品のほうが手数料負担のあるiDeCoの商品が少なく、利用しやすいといえる。

6.iDeCo(イデコ)におけるサービスをSBI証券と楽天証券で比較

iDeCoを利用する際のサービスも比較したいポイントである。SBI証券と楽天証券のiDeCoに関連するサービスを紹介しよう。

SBI証券 楽天証券
セミナー あり(無料) あり(無料)
無料のロボアドバイザー あり(SBI-iDeCoロボ) なし
専用アプリ なし(スマホサイトを利用) なし(スマホサイトを利用)
サポート体制 電話(平日、土曜日、日曜日) 電話(平日、土曜日、日曜日)、AIチャット
※SBI証券と楽天証券のホームページを基に筆者作成

セミナー……SBI証券も楽天証券も会場や動画で利用できる

SBI証券は、iDeCo向けやそれ以外の会場型セミナーやオンラインセミナーを無料で利用可能だ。楽天証券も、動画で学べるiDeCoセミナーや会場型のセミナーを無料で利用できる。

ロボアドバイザー……SBI証券はSBI-iDeCoロボがある

投資初心者はiDeCoを始める際の商品選びに迷う可能性がある。そこでSBI証券では「SBI-iDeCoロボ」というロボアドバイザーが商品選びをサポート。

SBI-iDeCoロボは、いくつかの質問に答えるだけで、元本確保派から積極派まで6種類の運用スタイルに分類し、それに合った商品を提案してくれる。

「SBI-iDeCoロボ」はSBI証券で証券口座を開設していない人でも試せるため、iDeCoを始める前に試してみるのもいいだろう。

資産管理のしやすさ……SBI証券も楽天証券もiDeCo(イデコ)専用アプリの提供はないがスマホサイトにて管理できる

SBI証券と楽天証券ともにiDeCoの専用アプリは提供していないが、両社ともスマホサイトでiDeCo口座の管理が可能だ。特に楽天証券は証券口座とiDeCo口座を一括で管理できるため、iDeCoと合わせて他の投資を行う場合は便利だろう。

サポート体制……SBI証券も楽天証券も電話で平日と土曜日・日曜日に問い合わせできる

SBI証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)サポートデスクは平日および土曜日、日曜日(年末年始を除く)にも利用できる。時間帯は新型コロナウイルス感染症の影響により2020年4月14日より午前8時~午後5時の短縮営業となっている。

楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)ダイヤルは平日午前10時~午後7時(祝日を除く)と土曜日・日曜日の午前9時~午後5時に利用可能だ。さらに、iDeCoに対応するAIチャットをWebサイト上とLINEで提供しており、24時間の問い合わせに対応する。

iDeCo(イデコ)の始めやすさ……スタートガイドやAIチャットを提供する楽天証券が有利

楽天証券ではiDeCoのスタートガイドを提供しており、iDeCoの概要から商品、運用方法などを理解しやすく初心者でも始めやすい。困ったときには電話サポートだけでなくAIチャットを利用することで問題を解決しやすいのも特徴だ。

SBI証券ではiDeCoを始める際に、オリジナルプランかセレクトプランを選択するという手間がかかる。iDeCoの始めやすさでは楽天証券が有利だといえる。

サイトの使いやすさ……頻繁にリバランスを行うならSBI証券のほうが使いやすい

SBI証券のiDeCoサイトはPC版とスマホ版ともにSBIベネフィットシステムズにより提供されている。iDeCoの掛金の配分変更などはその専用サイト上でそのまま行うことができる。

楽天証券でiDeCo掛金の配分指定・変更を行う場合は、楽天証券のサイトで数値を入力した後、JIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー(株))のサイトへと移り、選択した商品と配分比率を変更後の商品別配分に転記しなければいけない。再度打ち込むことになるため少々手間がかかる。

iDeCoサイトの使いやすさは人により好みがあるが、掛金の配分変更(リバランス)やスイッチングなどを頻繁に行う予定ならSBI証券のほうが楽天証券よりも使いやすいかもしれない。

7 ,SBI証券と楽天証券のiDeCoの評判・口コミを紹介

さまざまな観点でSBI証券と楽天証券のiDeCoのサービスについて紹介してきた。最後に各社を実際に利用している人の声を見ていこう。

SBI証券のiDeCoの口コミ・評判

K.Yさん|50代女性
事務職の会社員

手数料が安く、取扱商品数が多いです!
ネット証券ならではの手数料の安さは、何といっても魅力的です。また取扱商品が非常に多いので、リスクを取っても収益を増やしたい商品を選ぶのか、収益はそこそこでも安定した商品を選ぶのか、自分の希望に合わせてじっくり選べます。損益についてのレポートも紙ベースで確か1年に一度送ってくれますので、今後の投資先を検討する参考資料となります。不便だなと思ったのは口座開設当初、手続きが思ったより大変で時間もかかりました。元々iDeCoではなく通常のSBIの証券口座を持っていたので、SBI証券のiDeCoを選んだ理由の一つだったのですが、特に既存の口座を持っているから手続きが簡略化されるということはありませんでした。

H.Cさん|30代女性
エンジニア職の会社員

低コストに利用できる点がすばらしいです
メリットはセレクトプランにて低コストのeMAXIS slim シリーズを扱っているところです。また、それ以外の商品においても、全体的に信託報酬の低い商品が揃っていますので、効率よく資産形成できる点が良いと思います。サービスの利用にかかる手数料も安く抑えられている点がすばらしいです。一方で不便だなと思うところは、SBI証券の総合口座とは別にID・パスワードが必要になる点です。特に後者は、つみたてNISAや他の資産とiDeCoの資産を一緒に見ることができないので、エクセルや家計簿アプリなどを使って合算しなければいけません。できれば、総合口座からもiDeCoの資産残高や購入している商品などを閲覧できるようになってほしいと思ってます

S.Gさん|30代女性
専業主婦

低コストで運用できる
イデコを「オリジナルプラン」「セレクトプラン」から選択できるところです。オリジナルプランは、35種類の商品から自分の好きなポートフォリオで組むことができます。セレクトプランは低コストと多様性を追及した商品ラインナップになっています。また信託報酬が安く、運用管理手数料が無料なのも魅力です。SBI証券だけというわけではないですが、先進国株式とインデックスファンドに関しては信託報酬が高めなところは気になります。またオリジナルプランからセレクトプランに乗り換える際には時間がかかるうえに、一度現金化する必要があります。給付期間が5年または10年しか選べないのもデメリットです。

S.Kさん|50代男性
サービス業の自営業

インターネットで手続き簡単
インターネットで確認したいときに資産の運用を確認でき、資産状況1画面を見れば拠出金累計、現在高、運用益及び損益率がわかります。また、運用商品の商品概要、商品選定理由、市況レポート及び商品説明資料(交付目論見書)の最新情報が必要に応じて確認でき、拠出金の分配見直し手続きもパソコン上で完結します。しかし、総合口座とイデコ口座は別画面でID,パスワードも別です。一つのID、パスワードで特定口座とイデコの内容確認できると使い勝手がよくなあると思います。

T.Kさん|20代男性
フィットネス系の会社員

丁寧で理解しやすい資料
「SBI証券のiDeco」の良いところは、iDeco初心者でも概要や必要性を理解できる資料を送付してくれる点です。運用するメリットや必要性、概要、商品の説明、申込方法の手順が送付される資料で全て理解できます。株や資産運用といった話はわかりにくく理解ができない事が多い中、SBI証券のiDecoについては資料で全て理解できるので、かなり親切な作りになっています。

楽天証券のiDeCoの口コミ・評判

R.Yさん|40代女性
事務職の会社員

商品の変更がスムーズにできる
取り扱いのファンドもしっかりしています。途中でファンドを変えてみましたが、分かりやすくスムーズに行うことができました。全くの初心者のスタートでしたが、加入時に貰えた資料も分かりやすくて助かりました。しかし専用アプリなどがないので、いちいちサイトにログインして確認しないといけないところが手間に感じてしまいます。スイッチングなどの取引は出来なくても、アプリを開けば利回りや直評価額、各保有資産の詳細だけでもチェックできるようになるとありがたいなと思います。

H.Hさん|20代男性
経理職の会社員

魅力的な商品ラインナップ
数あるネット口座の中でも優れた商品を多く保有しております。誰にでもおすすめできる商品が楽天VTI、楽天VTです。前者がアメリカ全体に投資できるイメージ、後者が世界全体に投資できるイメージです。人口増加の恩恵を教授したいと考えるなら、後者の楽天VTがおすすめです。特にデメリットはないのですが、改善していただきたいところとしては、特定口座同様にクレジットカードでの引き落としでポイントが付与されるようになれば、より便利だなと思います。

C.Mさん|30代女性
マーケティング職の会社員

手数料が安い
月額にかかる管理費用手が大手他社よりも確実に安いので、それだけで毎月の管理費用がセーブできるのでとてもおすすめです。これまでは他社運用のiDeCoを利用していましたが、ここ半年くらいに楽天証券に変更してから純資産総額が増加したので、確実にコスパのよいところが最大のメリットです。しかし他社だと35商品から選べるところもあるのですが、楽天証券は32本と商品が限定されているので、少し物足りなさを感じることがあります。楽天証券はターゲットイヤー型を利用すると管理費用が高くつくので、もう少し管理費用を安くし改善してくれると嬉しいなと思います。

I.Mさん|20代女性
専業主婦

楽天銀行と紐付けるとお得
楽天銀行と紐づけると、楽天銀行の預金利息の利率が0.1%になるので、一年で1000円くらいもらえたりしてお得だなと感じます。iDeCoのページも見やすく、初心者の私でもわかりやすいページ表示です。その反面、店舗がないため、直接説明を聞けないので、自分である程度調べたりしないといけないところが不便です。キャンペーンなども色々ありすぎて、気づかず損してないかな?と思うこともよくあります。

8. SBI証券、楽天証券でiDeCo(イデコ)を始めるべき人

SBI証券と楽天証券は共にiDeCoにもかなりの力を入れている。サービス、商品ラインアップともに優れており甲乙つけがたい。どちらも一考の価値がある証券会社であり、iDeCoを始めるならぜひ候補に入れておきたい。

SBI証券でiDeCo(イデコ)を始めるべき人

SBI証券には前述のようにオリジナルプランとセレクトプランの2つがある。それぞれのプランで向いている人が異なる。

SBI証券のオリジナルプランでiDeCoを始めるべき人は、バランスファンドを主体にポートフォリオを組みたい人だ。SBI証券のオリジナルプランでは、株式比率が20%から80%までのバランスファンドを選択できる。個別の資産クラスの商品を組み合わせるよりも、バランスファンドを選びたい人におすすめだ。

SBI証券のセレクトプランでiDeCoを始めるべき人は、各資産クラスの低信託報酬の商品でポートフォリオを組みたい人だ。SBI証券のセレクトプランの商品は、日本の投資信託で信託報酬が最低レベルのものをそろえている。長期投資を考えてiDeCoのコストをできるだけ低減したい人におすすめだ。

楽天証券でiDeCo(イデコ)を始めるべき人

楽天証券でiDeCoを始めるべき人は、iDeCoを楽にスタートしたい人だ。楽天証券はiDeCoを理解しやすいスタートガイドや気軽にサポートを受けることが可能なAIチャットを利用できる。

また既に楽天証券で株式などの金融資産を保有している人は、証券と年金を楽天証券のIDだけでまとめて管理できることもメリットだ。

実際にiDeCo(イデコ)を始めてみる

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松本雄一
執筆・松本雄一
外資系コンピューター会社にてカスタマーサポート・開発・セキュリティ対策などを経験後に独立。自らの投資経験をもとに株式や投資信託などの投資情報を発信している。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
外資系コンピューター会社にてカスタマーサポート・開発・セキュリティ対策などを経験後に独立。自らの投資経験をもとに株式や投資信託などの投資情報を発信している。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。

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