人が乗れる四足歩行型のロボットを開発するのも初めてではなく、過去にはヤギロボットを発表したことがあります。

今回のコルレオは、こうした従来のロボット技術の集大成ともいえる存在です。

では、人が乗れるロボット馬「コルレオ」にはどんな機能が搭載されているのでしょうか。

ロボット馬「コルレオ」に搭載された最新技術

コルレオ最大の特徴は、水素エネルギーを活用する四足歩行ロボットであることです。

コルレオには150ccの発電用水素エンジンが搭載されており、後方のキャニスターから水素を供給。

これにより発電されると、4脚に搭載したパワーユニットで力強く走るようになります。

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水素エンジンにより走る / Credit:川崎重工

また、コルレオの構造にも注目すべき点があります。

後脚部は前脚部とは異なる縦方向のスイング構造を採用しており、歩行時や走行時の衝撃を効果的に吸収できます。

段差や傾斜地を登る際も、ライダーの視界を確保できる設計が施されているため、快適な乗馬体験が可能です。

さらに、水素残量、山頂までのルート、重心位置などを表示するパネルを搭載。

夜間は路面に進路を示すマーカーを照射することさえできます。

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優れたナビゲーションシステムにより、安心できる乗馬体験を提供 / Credit:川崎重工