船長は常に魚探で魚の動きを読み、ここぞと思うポイントを次々に探っていく。次の投入では、イトフケを取ると同時にひったくられるようなアタリ。ホルダーに掛けた竿は胴から曲がり、なおもグイグイと強烈な引き込みが続く。
ゆっくりと慎重に巻き上げ、竿を立てながら引き寄せると、かなりの型のグレーの魚影が連なり上がってきた。何と中大アジの6点掛けだ。
キントキダイの5点掛け達成
その次のポイントでは、娘がウスメバルとクロメバルの一荷を取り込んだが、私の竿先にはリズミカルなメバルとはまったく異なるド迫力なアタリが到来。たわわになった竿をようやく持ち上げて巻き上げにかかる。
今度はグレーではなく赤い魚影が連なって上がってきた。慎重に引き寄せ、中大型のカゲキヨ(キントキダイ)を5点掛けで取り込む。オケの中は色とりどりの魚でひしめいている。

根魚も多彩に登場
その後も船長はこまめに移動を繰り返して、新たなポイントを探る。「ここの根は荒く硬いから根掛かりに要注意だよ」と、その都度的確な情報をアナウンスしてくれる。
移動のたびにアタリが訪れ、メバルのみならずマハタやソイなども顔を見せる。まったく退屈しなかったが船長は「ウネリのせいかメバルの活性がイマイチだね」と嘆きながらも、少し深めの60mダチへと船を走らせる。

ウスメバルを6点掛け
合図を待ち期待を込めてオモリを投入。竿先を注視していると、グッグインとリズミカルに弾け出した。オキメバルのアタリを確信し、はやる気持ちを抑えつつ待ち続ける。
やがて竿は胴から大きく曲がり、穂先は海中へと没してなおもブルンブルンと振動を繰り返している。ころ合いを見て電動リールのスイッチオン。低速で巻き上げる。
魚影が見えたころで竿を立てながら引き寄せ、イトを掴んで海中を覗くとオレンジ色の魚影がぞろぞろと連なっている。竿をホルダーに固定し、腹の膨らんだ30cm超えのウスメバルの6点掛けを無事に取り込んだ。娘も良型ウスメバルの4点掛けをゲットしてニッコリ。
